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2019.09.07 コラム

古民家リフォーム・リノベーション

最近注目を集めている「古民家リフォーム・リノベーション」。昔ながらの日本家屋を利用し、時代に合わせた空間デザインを施したり、住居としての機能を高めたりできるのが、古民家リフォーム・リノベーションの魅力です。

今回は、古民家をリフォームする際に最も気になる費用相場や古民家ならではのメリット・デメリットなどご紹介していきたいと思います。

・古民家リフォーム・リノベーションの費用相場


古民家のリフォーム・リノベーションを検討する際、最も気になることは工事費用ですよね。
古民家リフォーム・リノベーションの費用相場は、元の家の状態によるので一概には言えませんが、300~500万円は最低でもかかると考えておきましょう。
柱・梁などの構造物が劣化していると、かなりコストがかかるのでご注意ください。
また、素材やデザイン、設備にこだわると1000万円、2000万円を超えることもあります。
築年数が経った日本家屋のリフォーム・リノベーションは、概算費用を出すのが非常に難しいものです。
具体的に必要となる工事は、現地調査をしないと判断できませんが、予算を抑えて最適なリフォームを実現するためには、古民家のメリット・デメリットについて、しっかり理解しておくことが大切です。

・古民家リフォーム・リノベーションのメリット

まずは、古民家ならではのリフォーム・リノベーションのメリットについて確認しておきましょう。

趣がある日本家屋を保存できる
昔ながらの住まいにしかない、古き良き日本の独特の趣があるのが、古民家の魅力です。
家を支える柱や梁がむき出しになっていることも多く、年数を経て独特の色味や質感を持つようになった太い木を生かすことで、リフォーム・リノベーション後も和モダンな雰囲気を演出しやすくなります。
吹き抜け・土間・縁側といった、古民家ならではの味わい深い空間を残しながら、リフォームしたいですね。

強度があり、資源保護にもなる
古民家の柱や梁といった材料には、ヒノキやケヤキなどが使われています。
強度が落ちるまでに、ヒノキは1200年、ケヤキは800年ほどと言われており、そのため古民家は、基礎の土台がしっかりした建造物と呼べるでしょう。
また、現在ではこのような古民家の柱や梁はかなり入手困難なため、歴史ある建物や建材をそのまま残すことが資源の保護にも繋がります。

固定資産税が軽減できる
固定資産税は、築年数により税額が決まります。
そのため、既存の家をリノベーションすると、新築に建て替えることに比べて税金を軽減できるというメリットがあります。
ただし、自治体によって、固定資産税の解釈は細かく異なるため、増築したい場合には注意が必要です。
特に築年数の古い住宅は、増築の許可自体が下りないことも多いです。
まずは増築を行う前に、該当する自治体の窓口で相談してみてください。
なお、増築せずに部屋を増やしたい場合は、間取り変更リフォームを検討することをおすすめします。

・古民家リフォーム・リノベーションのデメリット

一方で、古民家のリフォーム・リノベーションをする際には、以下のような点に配慮する必要があります。

耐震性が低い場合がある
昔から地震が多かった日本の家屋は、あえて壁や柱や梁の接合部分を変形させて、地震の時に全体にかかる揺れを吸収できるように造られています。
しかし、古民家が建てられた時と現在とでは、住宅の耐震基準が大きく異なります。
また建築物は、目には見えないところが劣化・破損している場合もあります。
できれば住宅診断を受け、建物の状態に合わせて補強工事を行いましょう。

断熱性が低い

古民家は、冷蔵・冷凍の設備が発達していない頃の建物なので、風通しを考慮した造りとなっています。
現代の住まいと違って、天井が高いのも特徴です。
夏は快適に過ごせますが、冬場は暖房費のコストがかさんでしまいます。
リノベーション工事の際に、断熱材導入の予算なども考えておいたほうが良いかもしれません。

予想よりも費用がかかることがある
建て替えに比べてコストがかかりにくいというメリットがある反面、予想していたよりも工事費用が必要になってしまう傾向があることも、古民家リフォーム・リノベーションの注意点です。
希少価値のある材料が使われているという魅力がある一方、材料にこだわり出すと高額になってしまいます。
特に構造部分も工事をする必要がある場合や、リノベーションをする範囲が広い時は、廃材処分費もかさんでしまいます。
また、工事を開始してから、床・壁の下地の劣化を発見し、追加工事が発生することもあります。
高齢の方が暮らす場合には、バリアフリー工事が必要になることも多いです。
リノベーションをして古民家に住むためには、計画的に余裕を持って予算を組むように心がけましょう。

~まとめ~

いかがだったでしょうか。
古民家の年月をかけて作られた味わいは、他では作り出せません。
簡単に作れないものには、お金に変えられない価値があります。日本の伝統的な暮らしが見直されている今、古民家のリノベーションは、あらためて評価されつつあります。
「古民家が好き」という人は、そこに住んでいるだけでメリットを感じています。不具合やデメリットをリフォームで解消しながら、上手に伝統を受け継いで欲しいと思います。