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2020.08.11 コラム

狭小住宅リフォームのポイント【part2】

土地の限られた都市部では特に、広い家に住んでいることに対して憧れ・ステータスを感じる方も少なくないかもしれません。一方、お金をどれだけかけて広い住処を手に入れたところで満足度がそれほど変わらない境界線があるとしたら、快適性が損なわれない程度の広さで妥協する代わりに、素材や設備に予算を振り分けることで広い住宅に住む以上の満足度・快適性を得られる可能性もあります。そこで今回は、狭小住宅におけるリフォームのポイントをご紹介します。

 
1.敷地面積のうち、実際使えるスペースの面積を知る
戸建て住宅の場合は持っている敷地のうちどれだけの比率を建物に割けるかを示す建ぺい率が地域によって定められており、都心部から都心に近い郊外においては60~70%程度であることが多いようです。さらに戸建て住宅に住むご家族は車を所有している場合もあるため、一階部分の約11㎡(約3坪)を駐車スペースとして使っているプランが多くあります。他にも、狭い土地でもより多くのスペースを居住用途に充てられるよう階段を設けて2階以上の建物にすることが多いので、階段の面積も加味する必要があります。10坪のような狭小スペースの場合は階段だけで7~12%程度のスペースを使いますが、2階建てよりも3階建ての方が階段に割かなくてはいけないスペースの比率が増えることもあるため、2階プラスロフトといったプランの方が効率的な場合もあるかもしれません。
 
2.8坪の狭小住宅
土地が8坪で建ぺい率が70%の場合、建築面積は20.4㎡(約11.2畳)、2階建てではなかなか居住面積の確保が難しくなるので、3階建てで計画することが多くなります。一階部分に水回りを集め、2階部分にリビングダイニング、3階に寝室を2部屋というプランは標準的と言えます。ただ、階段が多くの面積を占めるため、9.5畳以上続く空間を確保するのは難しくなります。このスペースにLDKの機能を全て押し込まなければいけないため、キッチンは壁付けのI型意外を選ぶのが難しいと言えそうです。
 
3.10坪の狭小住宅
敷地面積が10坪だと、70%の建ぺい率で25.5㎡(約14畳)の建築面積が取れます。8坪の標準間取りをそのまま大きくした10坪の間取りをまずはご案内します。階段に割くスペースが8坪の時と変わらないので、2階のLDKは13畳と余裕を持ったサイズにすることができます。友達が多い方なら8坪のバリエーションのようにリビングとダイニングキッチンを2階と3階に分けるような間取りもいいかもしれませんし、親世帯が子守の手伝いをしに来やすくなるようにゲストルームを設けるのもいいかもしれません。10坪のバリエーションとして、3階建ての代わりに2階+ロフトにするプランをご案内します。階数を減らすことで予算を抑えられることが見込めるだけでなく、階段が占めるスペースが減るため2階のLDKにちょっとした収納を増やすこともできます。ロフトをキッチンの近くに設置する場合、パントリーとして使うのもいいかもしれません。欧米の生活に慣れている方などでしたら、浴槽の中で身体を洗うタイプのバスルームはいかがでしょうか。洗面、トイレ、洗濯機まで同じ部屋に収めることでスペースも予算も抑えられる可能性が高いです。1、2階をバリエーションと同じようなプランにして、3階には大きなベランダをもうけ、洗濯干しはもちろん、バーベキューやガーデニングができるスペースにするのも楽しいかもしれません。
 
4.狭小住宅リフォーム・リノベーションの価格は?
狭小住宅のリフォームに関する費用は、今の間取りからどれくらい変更するのか、現状をどれくらいとどめるのか、水回りの設備は何を新調するか、などでかなり幅があります。古いお家などでは断熱性や耐震性が乏しい場合もあり、補強の必要がある際は予算が大きく上がってきます。スケルトンリノベーションのように一度内装をすべて解体して作り直すような内容だと、改装工事の費用がかなり上がります。少なくとも1,000~1,500万円程度を予算として見ておくといいかもしれません。以下では各種リフォームの内容における相場をご案内しています。お住まいの住宅をリフォームする際必要になってくる内容をピックアップし、グレードなどを考慮しながら足していくことで大体の予算感が把握できるのではないでしょうか。
壁を取って間取り変更:100万円/部屋
浴室新調:20~200万円
トイレ新調:15~30万円
キッチン新調:50~200万円
断熱対策:90万円~
耐震補強:50~400万円