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2020.08.17 コラム

介護リフォームでできること 3.トイレのバリアフリー化

高齢者と生活する上で目を向けておきたいのがトイレのバリアフリー化です。トイレは生活の中でも利用しないということはありません。往来する機会が多いからこそバリアフリー化をして高齢者が使いやすいようにすることは大切です。

 
介護のために家のリフォームを考えている方はたくさんいらっしゃると思います。介護する側も、される側も双方が快適な生活を送れる家にしたいですよね。ここでは、介護トイレのリフォームで考えるべきポイントをお伝えします。それでは、トイレのバリアフリー化でできることを見ていきましょう。
 
1.高齢者や要介護者とって使いやすいトイレ
高齢者や要介護者にとって使いやすいトイレについて見ていきましょう。1人で利用することを前提にしつつ、介護者がサポートすることも想定して考えることを忘れずに考慮しましょう。
・出入りがしやすい
排泄は生理現象なので、「待ったなし」の状況も予想されます。出入りしやすいことは大切な条件の1つです。具体的には、トイレのドアが開閉しやすく、廊下とトイレに段差がないことなどが挙げられます。車椅子での利用や、介助者が付き添うことも考えた場合は、出入り口を広くしましょう。
・トイレ内で動きやすい
トイレの中に入った後、便座に腰掛けるまでの動作がスムーズにできるように配慮されていると、使い勝手が良くなります。例えば、「手すりにつかまり、体を安定させて移動ができる」「体の向きをあまり変えずに使える位置に便器が設置されている」などがポイントです。車椅子や介助者同行の場合は、お互いが無理なく動けるスペースを確保できると良いですね。
・用を足しやすい
便座が座りやすい高さになっていると、足腰に負担がかかりません。さらに、トイレットペーパーホルダーが使いやすい位置にあり、体の向きや体勢をそれほど変えることなく水洗操作や手洗いができるとベストです。要介護者本人だけでなく、同居している家族にとっても便利な構造です。
・スリッパを履かなくても良い
スリッパを履いたり脱いだりすることは、場合によっては手間取るものです。足を取られてバランスを崩すこともあります。素足で入っても冷たくなく、滑りにくい床材を選ぶと良いでしょう。同時に、掃除のしやすさも考慮しておけば、いつでも気持ちよく使うことができ、介護者や他の家族にとっても助かります。
 
2.トイレのバリアフリー化でできること
補助金が使える事例についてご紹介します。排泄は人間の尊厳に関わる部分なので、要介護者ができるだけ1人で使えるようにリフォームしたいものです。
・手すりの取り付け
トイレでは、立ったり座ったりという動作を安定させるための手すりや、ドアの開閉の際につかまる手すりを取り付けることができます。広いトイレなら、ドアから便器までの移動に必要な手すりの取り付けも可能です。便座の横に取り付ける手すりには、椅子のひじかけのようなタイプもあります。
・床の段差の解消
トイレの出入りに段差がある場合は、工事によって段差をなくしたり、スロープを設置したりできます。
・床材の取り替え
今のトイレの床材が滑りやすい場合は、滑りにくいものに変えることができます。通常の状態では滑らないけれど濡れると滑るという場合も、高齢者や被介護者にとっては危険なので、取り替えが可能です。トイレは水を使う場ですし、間に合わずに濡らしてしまうケースも考えられます。滑らない床で安全を確保しましょう。
・引き戸など使いやすい扉への取り替え
開き戸から引き戸への取り替えも、補助金の対象工事です。引き戸にすると開け閉めがスムーズになるだけでなく、介助者が同行する場合も、出入りがしやすくなるというメリットがあります。
・洋式トイレなどへの便器の取り替え
和式トイレを洋式に取り替えたり、座面を無理のない体勢で座れる高さにしたりすることが可能です。これだけでも足腰への負担は軽くなりますが、さらに温水洗浄便座を設置すれば、入浴ができない際も清潔さを保つことができて衛生的です。温水洗浄便座は、便器の取り替えと一緒に取り付ける場合のみ、補助金の対象内となります。個別でそれだけを設置する場合は含まれませんので、注意してください。
 
さいごに…
介護する側もされる側も快適なトイレにする為に、家族やケアマネージャー、専門知識をもつ業者などと十分相談することが大切です。そして、それぞれの状況に合った適切なリフォームをしましょう。