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コラム
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2020.05.30 コラム

2階にトイレを増設したい!

家族の人数が多いと、必ずといっていいほど揉める原因になるのがトイレ問題ですよね。朝の支度やトイレの奪い合いになることもあります。そういうご家庭におススメなのが、トイレの増設リフォームです。

 
1.トイレの増設メリット
・トイレに行きやすくなる
既存のトイレが1階にあり、寝室が2階にあるような場合は、トイレに行くためにわざわざ階段を降りなくてはいけません。このようなケースでは、2階にトイレを増設することでトイレに行きやすくなる、というメリットがあります。小さいお子さんや高齢者がいる場合、トイレに行く際に寝ぼけて階段から落ちるということもなくなりますし、寝る前にトイレに行くという習慣づけがしやすくなります。
・トイレが使いやすくなる
反対にトイレが2階にしかない場合は、バリアフリーの観点からも高齢者の方や障害のある方が使いづらくなってしまいます。1階で生活しているのに、トイレのために2階まで階段を上らなくてはいけないとなると、かなり不便ですよね。生活の中心にトイレがあるというのは、思った以上に大切なことです。特に体の自由が利かなくなったときは、できるだけ近い場所にトイレがあるということが非常に重要になります。もちろん、トイレ自体も忘れずにバリアフリー対応にしておきましょう。
・トイレ待ちが解消できる
トイレ増設を考えるきっかけになるのが、朝のトイレ待ちですよね。4人以上の家族になると、朝のトイレ待ちは不仲の原因にもなりかねません。1人5分かかるとしても、4人目は15分も待つことになります。なかなか出てこないことで、イライラしてしまう方もいると思います。トイレを増設すれば、トイレ待ちを解消できます。単純に考えて待ち時間が半分になりますし、自分が使う側になったときも、後の人のことを考えて焦る必要もなくなります。こうした小さなストレスを回避できるだけでも、トイレを増設する大きなメリットと言えます。
 
2.トイレの増築設置場所
・階段横に設置
部屋の中に設置すると、トイレに行く際に部屋を横切る必要がでてきてしまうので、できれば廊下から直接トイレに行けるようにするのがベストです。一番簡単なのが、階段を上がった先の踊り場のスペースに設置する方法です。階段横のスペースに物置等にしているような場所がある場合は積極的に利用できるかどうか検討してみましょう。階段横に設置する場合は給排水管を屋内、屋外どちらでも通すことができるようなケースが多いので、見た目や予算に合わせて選択することができる可能性が高いです。また、階段を上がってすぐの部屋に押入れやクローゼット等がある場合は、そこのスペースをトイレにするという方法もあります。部屋側に壁を作り、廊下側の壁を破れば廊下側から出入りのできる立派なトイレの誕生です。ただし、階段横にトイレを設置する場合は、扉の向きや階段との距離には気を付けましょう。場合によっては、夜トイレに行く時に階段から転落するような危険性が生じる可能性がありますので、よく考えて設置しましょう。
・部屋の中に設置
トイレを設置する際に最低限必要な面積は0.5帖程度、約1平米です。意外と狭く感じるかもしれませんが、一般的なトイレの大きさもこの程度ですので、それほど狭くは感じないでしょう。そのため、部屋の中のちょっとしたスペースに設置することができます。イメージしやすいのは押し入れやクローゼットの中ではないでしょうか。押し入れやクローゼットは意外と広いスペースがあるケースも多く、有望な設置場所の一つです。段差をなくして、手すりを付ければバリアフリートイレとして十分機能します。
・増改築で設置
2階にトイレを設置する場合、間取りの関係上、どうしても増改築が必要な場合があります。費用や工期といった面ではデメリットもありますが、その分使用することができる面積には制限がありません。そのため、最も広々とした快適なトイレを設置することができる可能性があるといえます。設計の自由度が高い方法ですので、よく打ち合わせをして設置しましょう。
 
3.トイレを増設するときの注意点
・音や臭いに気を配る
トイレを増設するときに、使い勝手重視でレイアウトしてしまうと、設置してからトイレの音や臭いに悩まされることがあります。特に注意したいのがトイレの音です。1階に寝室がある場合、その真上にトイレがあるとトイレの水を流す音で目が覚めてしまうかもしれません。寝室の上や寝室の横などにトイレを設置するしかない場合は、配管に吸音材を巻いたり、寝室の天井や壁に遮音パネルなどを貼って、音が気にならないようなリフォームも合わせて行ってください。臭いも発生しますので、キッチンやダイニングなど区切られているスペースを選びましょう。ちょっとしたことではありますが、トイレは毎日使うものですので、家族にとってストレスにならないように音と臭いには気を配って、トイレの場所を決めてください。
・階段上に設置するときは転落に注意
トイレの増設は階段横のスペースがおすすめだとお伝えしましたが、気をつけてもらいたいのは夜中にトイレに行こうとして、階段から転落しないように対策するということです。廊下に自動点灯するライトを付けるなどの対策をするだけでも安全性が上がります。できることなら2階のトイレは引き戸がおすすめです。扉を開けたときに外にいる人にぶつかる心配がありません。引き戸にすることでリフォーム費用が上がることもありますが、費用よりも安全を重視して増設リフォームを行いましょう。
・2階や3階の増設では配管工事が発生する
既存のトイレが1階なら、増設トイレが2階や3階に設置したいところですが、増設するには配管工事が必要になります。配管距離が長くなればなるほど工事費用は上がりますし、水圧も低くなってしまいます。このため、2階や3階ですとタンクレストイレが設置できないこともあります。2階以上のトイレ増設は、工事費用が高くなりやすいということと、設置できるトイレの選択肢が少なくなるということを覚えておきましょう。
 
2階にもトイレがあれば便利なことがたくさんあります。トイレが1階に1つしかない場合「2階にある寝室から1階のトイレまで距離が遠い!」とか、「家族の人数が多く、1階のトイレだけでは朝に大渋滞が起きる!」などといった問題が起こりがちですが2階にトイレを設置すればこのような問題から解放されるだけでなく、家族間のストレスも一つ減るのではないでしょうか。