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2020.08.28 コラム

調湿建材を使って結露しない壁にリフォーム!

断熱と組み合わせられることが多い調湿効果の高い壁構造は、結露の起こらない快適なお部屋の環境づくりに対する最適解の一つとして多く採用されています。調湿建材は高い透湿・調湿性で室内の湿度を適切に保ち、結露やカビを防いで健康的な住宅を実現します。

 
1.室内の湿度が安定していると何がいい?室内に最適な湿度とは
住環境において適当な湿度を保つことは快適さの確保はもとよりウィルスの繁殖を防止したり、カビの発生を防いでおうちを傷みにくくするといった多くのメリットが得られます。高湿度の環境を好むカビやダニはアレルギー源となる他、住宅を傷めて耐用年数を縮めます。カビやダニは湿度が60%以上で発生、75%を越えるとさらに増殖し、逆に55%で発生は抑制されます。逆に湿度が40%を下回ると喉鼻や目の乾燥で不快感を感じ、さらにはインフルエンザウィルスも活発化します。人間にとっては45〜60%が快適と感じる湿度の範囲で、ちょうどウィルスとカビ・ダニいずれの増殖にも適さない湿度となっています。住環境においては適切な換気や加湿器、またこのページでご案内するような調湿効果のある壁材なども使いながら45〜60%の湿度を保つことが、快適さを確保するための一つのポイントになります。
 
2.調湿建材とは?その定義と効果
調湿建材は表面に小さな空隙(細孔)を持つ壁材で、この細孔に空気中の水分子を取り込んだり放したりすることで、部屋の中の湿度を一定範囲に保つ機能を持っています。
・第三者機関による調湿性能の評価
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会(建産協)は一定の調湿性能を有する建材に 「調湿建材認定マーク」を与える事業を行っています。評価の基準としては、中湿域とされる相対湿度範囲50〜75%において一定時間の経過後に一定の吸湿量を有すことなどが条件になっています。気をつけたいのが、認定を受けていないからといって調湿性能がないわけではないということです。特に漆喰や珪藻土、近年注目を高めているシラス壁などの塗り壁は塗り方によって調湿や消臭の効果にも違いが出てくることがあります。さらに自然素材の持つ上質な味わいは、人工的に作られた素材による高い調湿効果よりも優先したい場面は多いかもしれません。
・調湿機能の効果はどれくらい?
珪藻土の使われた壁材を使って施工された住宅において湿度の上下が緩和され、梅雨時通常なら70%近くに達する室内の湿度を60%以下におさえる効果が見られています。春先に少し空気を乾燥させやすい(30%程度まで調湿されることがある)傾向がありますが、快適さやを損ねるほどではないことがほとんどです。
・調湿機能を使うべき場面は?
調湿建材を取り扱うメーカーのなかにはもともと寺院や神殿、展示室用などで室内を一定の環境に保つための製品を開発・販売していた経緯をもつ企業が少なくありません。こうして開発された製品は住宅用としても展開されはじめています。調湿効果や防臭効果が高いこれらの製品は、下駄箱や押入れなどの特殊な空気環境を良好に保つ目的などには特に適していると言えそうです。押入れに限らず室内の壁面用としても調湿建材はお使いいただけます。壁面での室内調湿と一緒に透湿効果のあるセルロースファイバーという断熱材の併用なら、調湿効果がさらに高まるだけでなく、暖房なしでも暖かいお部屋作りが実現し、電気を使わないでより快適な住環境を作ることが可能になります。