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2020.08.27 コラム

コルクの壁でおしゃれなお部屋にリフォーム!

コルクを壁に使ったリフォームは、その柔らかい質感のもたらすデザイン性や、すぐれた機能性などおすすめしたいポイントがたくさんあります。このページではコルクを壁材として使う際のポイントやメリット、取り入れやすい壁紙タイプの商品や価格情報などをご案内しています。

 
1.建材としての注目度も高いコルクとは?
ワインの栓などでおなじみのコルクは、コルク樫の樹皮から作られます。樹皮は9〜10年後に再度採取でき、同じ木から15回程度コルク樹皮が製造できます。この再生可能性から、コルクは一般に環境に優しい製品と認識されています。コルクはワイン栓だけでなく建材としても利用価値が高いです。コルクは防水性、弾力性、衝撃耐性、防音性、断熱性などに優れています。採用例としては、音質に気を使うオーディオルームや図書館、滑りにくく、転んだりぶつかったりしても怪我をしにくいことから老人施設や幼児施設などにもよく使われます。
・利用例が多いのはコルク床材
コルクを使った建材で最もポピュラーと言えるのがコルクタイルやコルクマットなどと言われる30cm角程度の板状の床材です。接着剤などを使わず施工できたり、表面を光触媒加工した製品などもあり、子供部屋やペットのいる空間などにDIYリフォームをする方も多くいらっしゃいます。こうした簡易的な製品に加えて、施工を伴うコルク床材はコルクフローリングなどといった商品名で扱われていることが多く、床面を全て覆えて見た目も良いだけでなく、耐久性も期待できます。
・質感や調湿性能を得るには、コルクを壁や天井に使うのがオススメ
床材に比べて採用例の少ない壁材や天井材としてのコルクですが、壁や天井に使うからこそ得られるメリットもあります。コルクを床に使う場合、すり減りや汚れを防ぐためにコーティングを施された製品が多くなります。そうするとコルクの質感が冷たくなるだけでなく多孔質のコルクの特徴の一つである調湿効果を得られなくなります。調湿効果を持つ壁は、カビの原因となる結露の発生をある程度抑えることができます。一方壁や天井であれば床ほど磨耗や汚れに気を使って素材選びをしなくても良くなるため、デザインや質感の自由度が上がります。以下でもご案内していますが、採取したそのままのコルク樹皮を使って空間を演出するといった表現も可能になります。
 
2.コルク材を壁に使ったお洒落な事例は?
コルクの壁と聞くと、オフィスや学校、子供部屋などの掲示板などを思い浮かべるかもしれません。弾力性のあるコルクは画鋲などの穴が残りにくいのでこうした用途には最適と言えるのですが、木材とも違うコルクの表情豊かで暖かな質感を楽しむのに、掲示板に用途を限定するのはもったいないかもしれません。海外のインテリアサイトなどには、白壁のお部屋に一面だけなど、コルクを上手にアクセント使いした例が少なからず見つかります。壁や天井にコルクを使う場合、壁紙と同じようにシートになっているものを使うのが手軽でコストも抑えられます。コルク製品のメーカーとして有名なのは東亜コルク。壁紙メーカーのサンゲツも、種類は少ないですが壁材としてのコルクシートを販売しているようです。
・素材にこだわる方に挑戦してほしい「ナチュラルコルク」の建材
上でご案内したコルクシートのような商品は、粉砕したコルク樹皮と接着剤を混ぜて圧縮したものです。均質性や施工性に優れている反面、風合いに深みが欠けるとも言えます。素材にはとことんこだわりたい、という方には、ナチュラルなコルクの樹皮をそのまま建材に加工した製品がおすすめです。樹齢が15〜25年になるとコルクの木は初めて樹皮を剥がされますが、これをヴァージンコルクと呼びます。ヴァージンコルクは厚みが一定でなくコルク栓として加工が難しく、これまではランなどの植物を着生(※)して飾るといった園芸用での利用が主でした。東亜コルクはこうしたヴァージンコルクをシート状に加工した製品も作っています。コルクシートでは得られない表情豊かな壁を演出できること間違い無しです。他には海外のメーカーになりますが、2回目以降に剥いだ樹皮を壁材に加工して販売している会社もあります。こちらはヴァージンコルクよりも目が荒くないので、少し落ち着いた印象におさまるようです。(※自然界において、土に埋まっているのではなく木や岩などにくっついて生きている植物のことを着生植物という)
 
3.壁紙コルクシートなどの壁材・種類と価格
コルクの壁・床材は、グレードなどにもよりますが、材料費だけで安くて2,200円/㎡から。ビニールクロスの壁紙は安くて200円/㎡から商品が選べ、1,000円を超えてくると高級壁紙の部類に入ってきます。一方、コルク壁紙を壁の全面に施工すると野暮ったくなりがちなので、4面のうち一面だけや、壁の一部のみに貼るといった選択がデザイン的にもコスト的にも良い選択となりそうです。12畳リビングの壁の一面、約8㎡分なら2万円からとお手ごろです。