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コラム
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2020.08.25 コラム

寄木張りパーケットフローリングのリフォーム

アンティーク調のお部屋など個性的な空間を演出したいときに活躍するパーケットフローリング。今回は、パーケットフローリングとは何か?施工にかかる費用はどれくらいか?等について解説していきます。

 
1.パーケットフローリングとは
パーケットとは、寄せ木細工の床ないしこの技法を意味します。「閉ざされた小さな空間」を意味する古いフランス語が語源となっているようです。17世紀後半ヴェルサイユ宮殿に導入されたものが始まりだと言われます。比較的大きな正方形の中に対角線が重なった模様の他に、大広間にはヘリンボーンなども施されました。想像に難くないでしょうが、非常に細かな作業と時間を要するパーケット張りの床は、当時は経済的な豊かさがあって初めて可能になるものでした。欧風のアンティーク調のお部屋はもちろん、真っ白な壁にパーケットの床材を合わせたコーディネートなど、エレガントで個性的なお部屋づくりに活躍してくれそうなパーケットフロアについて、以下ではデザインの種類や価格など導入のポイントを確認していきます。
 
2.パーケットフロアのデザイン一覧
海外でパーケットといえばヘリンボーンが一般的です。ヘリンボーンはニシン(Herring:へリング)の骨の意味で、まさに魚の背骨のように細い板を斜めに継ぎ合わせたパターンが美しいです。木片の色味の濃淡や色ムラの有り無し、また色ムラを規則的に並べるか、不規則に並べるかで雰囲気も大きく変わってきます。四辺が直角の長方形を並べる通常のヘリンボーンはジグザグのレイアウトになりますが、先が45度や60度の鋭角に切り取られたフレンチヘリンボーンは左右対称に並べることでより秩序のある雰囲気に仕上がります。一片の大きさは巾60~75mm、長さは400~500mm程度と通常のフローリング材と比べると細くて短いため、家具やカーテン、壁の色などに合わせて遊びのある色使いがうまくまとまりやすいのも魅力です。ヘリンボーン以外のパーケットフローリングは、ヴェルサイユ宮殿で使用されたもののように正方形ベースでブロックとして固められたものや、六角形のものなどをよく見かけます。特にデザインが込み入ったものはモザイクフローリングのような名前で販売されていることもあります。これらのパーケットは多くの場合、30cm角や45cm角のデザインのひとまとまりで一つのパーケットブロックが構成されたものが販売されていることが多いので、一枚一枚貼っていかないといけないヘリンボーンと比べて施工性が高いのが特徴です。
 
3.パーケットフローリングの樹種は?
フローリングに使われる樹種は硬さや色味など豊富に種類があります。オーク(ナラ)やバーチ(カバ)のように比較的安価で色味にクセの少ない樹種は、デザインにインパクトのあるパーケットフローリングをより気軽に取り入れられます。白壁にあっさり目のインテリアにしたい、という時におすすめです。逆にパーケットの高級感を際立たせるチークやウォールナット、マホガニー、ウォールナットなどの素材なら、よりシックで大人な雰囲気の部屋に合いそうです。よりインパクトを出したい時は色ムラの大きいアカシアなどもおすすめです。
 
4.パーケットフロアの価格と施工費の目安
パーケットフローリングにリフォームしたい、となった時、気になるのはやはり金額です。パーケットフローリングは通常のフローリングと比べて高くなりがちです。一片ずつ販売されることが多いヘリンボーンなどは、樹種やグレードにこだわらない限り通常のフローリングと同等の6,000円/㎡程度から購入できます。ただ施工費が1.5倍程度かかってくるので7,500円/㎡程度は見ておきたいところです。12帖のリビング全体に施工する場合で20万円から予算を見ておくとよさそうです。ブロックになっているタイプのパーケットフローリングは施工の手間がかからない反面、製品自体が1.5万円/㎡~など高価な場合が多いので、さらに見積もり額は上がると考えられます。