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2020.08.04 コラム

築年別!お家のメンテナンス計画【part3】

このページでは一軒家にお住まいの方のためにおうちのライフサイクルを通した修繕・リフォーム計画をまとめています。各作業においてプロに頼んだ場合とDIYの場合の価格相場の比較などもご案内しています。

 
30年目で行うメンテナンス
定期的なメンテナンスで大事に使ってきたおうちの各所で耐用年数を迎え始める建材が増えてくる30年以降。それぞれの出費がどうしても大きくなってしまいがちですが、計画的にまとめて行える部分などをいっきにリフォームすればコストを抑えることも可能です。
・屋根葺き替え・壁張り替え
費用目安:300~500万円
塗装を塗り替えたりして大事に使ってきたお家の壁、屋根は30年経つと建材そのものの交換の必要が増してきます。屋根や壁は使用している素材によって持ちに差があり、例えば金属系の屋根やスレート屋根の場合は30年を待たずに15年を過ぎた当たりから交換の適期に入ってきます。日本瓦の場合は30年ごろから色あせが気になるようになってきます。見た目だけ見ればまだまだ大丈夫、と思うかもしれませんが、下地の部分の耐用年数を考えると張り替えがおすすめです。同様に壁も、塗装の塗り替えを10年ごとに行ってはいても、外壁材自体を交換すべき時期が30年あたり。もし定期的な塗装ができていない場合は15年や20年で張り替えの必要が生じることもあります。屋根と外壁いずれの場合も、まったく新しいものを張り替える以外に重ね張りという方法が取られることもあります。これは現状の壁や屋根を洗浄や小さい部分の補修をした後そのまま新しい屋根材や壁を張る方法で、工事費を抑えられる一方で、屋根が重くなったり次の張り替え時期までのスパンが短くなることもあります。その家を長く住み継いだり家の販売をお考えであれば、重ね張りよりも張り替えの方が長期的に見てお得かもしれません。張り替えにかかる費用はそれぞれ素材や面積にもよりますが、100~200万円ずつかかってきます。ただ、施工のタイミングを合わせて足場を組むのを一度に済ませることができれば、足場代約20万円の節約になります。
・畳、フローリングの交換
費用目安:50~100万円
畳の表替えやフローリングの部分補修をしながら大事に使ってきた床ですが、あまり古くなってくるとささくれが増えたりして毎日の生活に支障が及ぶことも考えられます。畳の新調は一畳あたり1~2万円、フローリングも平米あたりで1~2万円が相場で、おうちの大きさにもよりますが一軒まるまるで50~100万円程度になります。
・水道管・配管交換
費用目安:20~50万円
水道管の減価償却資産としての耐用年数は15年とされてはいますが、使用している管の素材によって耐用年数が大きく異なるのが実際のところです。金属系(樹脂複合タイプの中で金属の周囲に樹脂が加工されたものも含む)の場合は15年を過ぎると上水から出る赤さびが気になり始めることがあります。樹脂系の水道管の場合は赤さびの問題はないものの、耐用年数は30年程度となっています。お宅によっては30年が経つ前に既に水道管の交換を行っている場合もあるでしょうが、そうでない場合は30年あたりで一度交換を検討することをお勧めします。普段見えない部分なだけに修繕の適期を逃しやすい水道管は、前もって修繕計画を立てておきたい部分の一つです。水道管の修繕計画が大切な理由としては毎日使うお水の質にも関係するためできれば後延ばしにしたくないという事の他に、交換を怠ってもお家の構造劣化に影響が少ない壁紙などと異なり、水道管の劣化および水漏れは例えばすぐに気づかないとカビが発生したりといった二次災害を起こしやすいという理由もあります。さらには水道管が埋設されている場合は工事の際に床や壁の一部を壊す作業がしばしば伴うことからフローリングの交換などと時期を合わせることで一度に2つの作業を終わらせることができるということも挙げられます。工事費用ですが、これもまた工法によって大きく異なり一定の相場を持たないのが実際のところです。先ほども少しふれたように、壁を壊さないと水道管を直せない工法の場合は原状復帰のためにコストがかさむこともあります。実際の工事見積もりを見ると20~50万円程度で行われている例をよく見ます。
・最新機器などへの買い替え
費用目安
トイレ:10~25万円
キッチン:40~100万円
風呂場:50~100万円
洗面所:7~15万円
耐用年数が来る前により使い勝手の良い新機種への買い替え願望が強まることが多い水まわり機器は、これもまた他のリフォーム箇所と時期が重なった時が一つの買い替え適期と言えるかもしれません。一方、タイル目地などからの浸水が気になる在来工法の風呂場を除いて、修繕時期の後延ばしがお家を痛める直接的な原因になることは少ないです。リフォーム会社の営業文句に釣られて予算オーバーにならないよう、自分なりの優先付けはリフォーム検討前に行っておきたいものです。