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2020.08.06 コラム

ユニットバス(お風呂)の耐用年数とリフォームのタイミング

ユニットバスの耐用年数は15~20年程度といわれています。頻繁に破損するものではありませんが、カビ、コーキングの剥がれやひび割れなど、長く使っていれば様々な問題がでてくるものです。ここでは、ユニットバスの寿命と交換の目安についていくつかご紹介します。

 
1.ユニットバスとは
ユニットバスとは、あらかじめ工場で作ったパーツ(天井、床、壁、浴槽など)を、現場で組み立てて完成させた浴室のことです。ユニットバスと聞くと、浴室に洗面台やトイレが一緒になっているイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。そのようなユニットバスもありますが、洗面台やトイレが付かないユニットバスもあります。
 
2.ユニットバスの寿命は15~20年程度
ユニットバスの寿命は15~20年程度といわれています。使用頻度や使用環境によっては、より長くユニットバスを使い続けることも可能ですので、寿命が来ても問題なく浴室を使えているようであれば、即交換する必要はないでしょう。ユニットバスは、長く使えば使うほど老朽化します。壁や浴槽にヒビが入ったり、換気扇の効き目がなくなってくるなどの症状がでてきます。特にコーキング(浴槽と壁の隙間や壁と壁のつなぎ目を塞ぐための充填剤)が劣化すると、水が壁と浴槽の間から侵入し腐食を起こします。その結果、湿気を好むシロアリの標的になり、被害を受けやすくなってしまいます。そうならないためにも、寿命は交換のタイミングの1つの目安ととらえておきましょう。
 
3.交換の目安
耐用年数を迎えるユニットバスは次の点に注意してください。当てはまる項目がひとつでもあれば、交換はすぐにやって来ます。交換を行う心構えをしておきましょう。
・ユニットバスのメンテナスを15年以上怠っている
定期的なメンテナンスを怠っているユニットバスは、15年を目途に交換を考えましょう。メーカーは交換できる部品の取り扱いを中止している場合があります。そうなるとパーツの交換ができなくなり、ユニットバスごと交換しなければなりません。
・掃除をしてもカビが発生する
浴室は、湿度が高くカビが発生しやすい場所です。こまめに掃除をして湿気に気を使っていても、ヒビ割れや腐食した部分から侵入する水分によって、壁のなかにもカビが発生してしまいます。そのためユニットバスの交換時期を目安には、壁の状態も確認してください。取りきれないカビが多いようなら、壁のなかに原因がある可能性が高いです。ユニットバスの交換を検討しましょう。
・ヒビ、ふくれ、さびが目立つ
ヒビやふくれが目立つ部分から赤茶色の汚れが出てきたときは交換を考えましょう。ユニットバスを取り付けるための金具が、サビに侵されています。サビが見つかるときには、壁に穴が開く一歩手前です。できるだけ早くユニットバスを交換するタイミングといえます。
・排水口の流れが悪い
排水口に取り付けてある「排水トラップ」の劣化が考えられます。壊れたところから水が漏れて、内側からユニットバスの腐食が始まります。排水トラップを交換するときには、ユニットバスの交換も検討しておきましょう。
・水漏れ 
水栓器具の劣化が原因です。ユニットバスの内側で水漏れが発生している可能性があります。水栓器具の交換を行うときに、業者さんにユニットバスの中を確認してもらいましょう。
・換気扇の動きが悪い
ユニットバスに限らず、湿気の多い浴室には空気を入れ替える換気が大切です。換気扇が湿気をうまく外へ逃がし、空気を入れ換えてカビの発生を防ぎます。しかし換気扇の動きが悪いと、ユニットバスのなかに湿気が残りやすくなるので、カビが好む環境になってしまいます。カビは目に見える黒カビだけでありません。壁、天井、床には目に見えないカビも繁殖しています。目に見える黒いカビは、菌糸がいくつも集まることで束になり、目に見えています。「黒カビ」の存在を確認したときには、成長する前の小さなカビがユニットバスのなかに潜んでいます。換気扇の効果が悪くなってきたら、浴室リフォームの目安といえます。
 
 
耐用年数は、ユニットバスの交換の1つの目安となります。ユニットバスは、使い続ければ必ず老朽化します。普通にユニットバスを使っていてもコーキングの剥がれやひび割れが起きてくるものです。このような破損箇所からカビのシロアリの発生につながり、ユニットバスの交換の原因になります。コーキングの剥がれやひび割れを確認したら、早急に修理の対応をしましょう。ユニットバスは頻繁に交換したりはしませんが、日々のメンテナンスや浴室のチェックは大変重要です。それでも浴室の状態が改善しないようであれば、ユニットバスの交換を検討しましょう。