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2020.06.27 コラム

屋根リフォーム 屋根材は瓦orスレート?

「自分の家に使う屋根材は何が最適なのか」「屋根材ってどこが違うの?」こういった疑問を持ってはいませんか?新しく屋根を葺き替えする時に大切なのは「何を重視するか」ということです。耐震性、耐候性、見栄え、コスト・・・何を重視するのかで選ぶべき屋根材は変わります。

 
1.瓦屋根とスレート屋根のそれぞれの特徴
【瓦屋根(和瓦、平板瓦、洋風瓦、セメント瓦)】
日本で「瓦屋根」と聞くと反射的に重量感のある和瓦を想像します。しかし実際は瓦といってもいろいろ種類があって、和瓦の他に、F形瓦と呼ばれるフラットな形状の「平板板瓦」や、M形瓦と呼ばれる凸凹の深い南欧風な洋風瓦があります。
・和 瓦   メリット  ・・・耐久性が高い。遮音性に優れている。日本の風土に適している。
       デメリット ・・・重いので、耐震性は低め。価格が高い。
・平板瓦   メリット  ・・・見た目がすっきりして美しい。洋風和風どちらの家にも合う。
       デメリット ・・・重い。価格が高い。
・洋風瓦   メリット  ・・・通気性が良い。断熱性が高い。デザインがオシャレ。
       デメリット ・・・重い。価格が高い。
・セメント瓦 メリット  ・・・施行が簡単。色やデザインが豊富。
       デメリット ・・・耐久性が低い。重いので地震に弱い。
【スレート屋根】
スレート屋根は正式には「着色スレート瓦」と呼びます。メーカーによって「コロニアル」と呼ばれたり「カラーベスト」と呼ばれたりしますが、同じものを指しています。また、スレート屋根にも天然スレートと化粧スレートがありますが、現在日本で天然スレートはあまり使用されていません。
・化粧スレート  メリット  ・・・コスパに優れている。カラーが豊富。デザイン性が高い。
                軽いので、耐震性に優れている。
         デメリット ・・・瓦と比較すると耐久性に乏しい。定期的なメンテナンスが不可欠。
                苔が生えやすい。
 
2.屋根材選び4つのポイント
●耐震性を重視する方におすすめの屋根材
スレートは重さが瓦の約半分から1/3と軽量です。軽いということは、地震が来ても揺れにくいということです。そして建物への負担も軽いので、耐震性を重視される方には、スレートの方をおすすめします。
●耐久性を重視する方におすすめの屋根材
耐久性では瓦の方に軍配が上がります。陶器瓦は10年を節目にした定期点検を行い、特に問題がなければ50年程度は葺き替えをしなくても大丈夫なほど高い耐久性があります。万が一瓦が割れたりしても、一枚単位で交換ができるという利点もあります。
●コストを重視する方におすすめの屋根材
初期費用の点では、スレートの方がおすすめです。屋根材の中で最もコストが安く済みます。ただし、スレートは瓦と比較すると耐久性が低いので、10年で塗装の塗り替え、20年~30年で屋根材の葺き替えが必要になります。一方瓦は初期費用はかかりますが、一度施工すればその後かなり長期間メンテナンスに費用がかかりません。これらのことから、単純にコストで比較をするのは難しいと言えます。
●デザインを重視する方にオススメの屋根材
・陶器瓦
 焼き物ならではの風合いがあり、形状もバリエーション豊かで個性ある家を表現するには良い屋根材です。
・スレート屋根
 現在多くの住宅で選ばれているだけあって、カラーやデザインは豊富にそろっています。
 施工しやすいので、比較的どんな業者にも安心して任せられるという利点もあります。
 
 
一口に屋根材と言っても、その素材や工法によって様々な種類があります。理想の我が家に最適な屋根材を見つけて、短期的ではなく30年や50年先を見据えて長期的なコストで検討することをおすすめします。