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コラム
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2020.05.16 コラム

~理想の二世帯住宅~既存住宅をリノベーション

子育てのサポートをしてもらいたい…高齢の親が心配…夫婦共働きが増えるなど、ライフスタイルの変化により、二世帯住宅リフォームに注目が集まっています。2家族分の生活スペースを確保しなければならない二世帯住宅も、既存の住宅をリノベーションすることで、住み替えや新築を行わずに手に入れることができます。

 
1.二世帯住宅とは
「二世帯住宅」とは、一般的には親・子の2世帯の家族が、同一棟の中に一緒に住むための住宅です。それぞれの世帯の居室やキッチン・玄関などを別にするタイプ、上と下の階に分かれて暮らすタイプ、すべてのスペースを共同で使うタイプなど、住み方はさまざまです。核家族化が進んでいる近年、都市部でも二世帯住宅にリフォームする家庭が増えています。家族で共に過ごす時間が増えたり、光熱費を削減できたりと、改めて注目されている暮らし方の一つです。
 
2.二世帯住宅のメリット
親子世帯が一緒に住むメリットは、おおまかに3つあります。
①子の世帯が共働きであれば、親世帯のサポートにより、家事や育児の負担を減らすことができます。
②一緒に住むことで生活費を節約できるというメリットもあります。
③両親が高齢になってくると、体調や生活のことが心配になりますよね。親子世帯が一緒に住むことで、近くにいて様子をみながらサポートできれば安心ですよね。
 
3.二世帯住宅の間取りの考え方・ポイント
二世帯住宅を購入・リフォームするときの間取りを考える上で、それぞれの優先順位を決めて、予算と相談しながら最適な間取りプランを計画したいですね。
・一緒に食事をするか
二世帯住宅で暮らす場合に、まず決めておきたいのが食事の時間をどうするか、です。特に夕食は、家族全員で一緒に食べるでしょうか。夫婦共働きで帰りが遅いという家庭なら、食事はそれぞれの世帯で別々に済ます方が良いかもしれませんね。リビングやダイニングを一緒にするか、別にするかを決めておきましょう。
・キッチンを共用するか
食事を二世帯で一緒にするかどうかで、キッチンの共有の仕方も変わってきます。一つのキッチンだけで良い、別々に使いたい、お茶を飲みたいときのためにミニキッチンは欲しい、などキッチンだけでも色々な考え方があります。炊事や洗い物を一緒にしたいというご家族なら、2人以上が立てる広さのあるキッチン一つで充分ですね。キッチンからそれぞれの食卓へ行き来する動線も、忘れずに考えくださいね。
・浴室・トイレを共用するか
浴室やトイレを共用にすると、水道・光熱費が節約できます。しかし、人数が多いと朝のトイレや夜の入浴時間が大変になるものです。それぞれの世帯で浴室を独立させる間取りもありますが、シャワー室だけ別に設置したり、洗面所と洗濯機だけ世帯別にするという方もいます。水まわりは、不便にならないよう上手に使い分けたいところです。
・玄関を共用するか
キッチンや浴室を独立させる場合には、玄関を共用にするかどうかも決めましょう。玄関を一緒にするか分けるかで、間取りが大きく変わってきます。玄関を分ける場合は、2階に玄関をつくり、外階段を取り付ける方法などがあります。
 
4.二世帯住宅の間取りのタイプ
実際に二世帯住宅のプランを立てるとき、間取りはどんな風に決めればいいのでしょうか?
二世帯住宅の間取りプランは、どこまでの空間を共有するかで大きく3種類に分けることができます。
【完全分離型】
玄関やキッチンなどの生活空間を、世帯ごとにすべて分離するスタイルです。
間取りとしては、世帯ごとの居住スペースを左右や上下階に分けるパターンが多いです。親世帯と子世帯で生活時間帯が大きく違う方や、価値観やライフスタイルが異なり、プライバシーを重視したい場合はこの方法がおすすめです。ただし、分離同居の場合は生活空間をまったく共有しないので、家の構造としては1軒なのですが、キッチンや浴室などの水まわり設備は2世帯分必要になります。そのため、単純に建築コストが他の同居スタイルよりも割高になってしまいます。空間も分かれている以上、エアコンや電気代などの光熱費も高くなり、あまり経済的な恩恵は受けられません。しかし、二世帯住宅の中では最もトラブルが少ないタイプです。敷地面積や経済的に余裕がある場合には、検討してみる価値があります。
【部分共有型】
キッチンや浴室などの一部の設備を別々に設けつつ、玄関は一緒にするなど、住宅の中のある部分を共有するスタイルです。
リビング・キッチン・浴室のどこを共有するかは、それぞれの生活様式に合わせて考えましょう。光熱費のことを考えると、浴室はやはり一つにしたほうが効率的です。例えば、リビングや浴室といったリラックス空間は別々に設け、ダイニングやキッチンを一緒にしてコミュニケーションを取れる場をつくれば、バランスが取れますね。水まわりも食事の場所は一緒でも気にならないけど、世帯だけでのんびりくつろげる空間が欲しい、という方にはリビングだけ別にする事をおすすめします。好きなテレビを見て、ゆっくり過ごすときに気兼ねせずに済みます。食事の好みや生活リズムが大きく違う場合は、玄関のみを共有して、お互いの生活時間を大切にすると良いでしょう。
【完全同居型】
玄関、リビングやキッチンなど基本的な生活空間をすべて共有し、二世帯が一つ屋根の下で一緒に暮らすスタイルです。
メリットはなんといっても、建築費用やランニングコストを削減できることです。また、大家族でにぎやかな生活を送れるのも魅力かもしれません。ただし、あまりにも生活スタイルや価値観が異なる場合はお互いのストレスになるので、プライバシーを確保できる工夫も必要です。構想の一つとして、2階に簡易的なシャワーとコンパクトなサブキッチンを設けるという事例もあります。メインの浴室とキッチンは親世帯の1階にありますが、ちょっとした家事などを自分達だけのスポットで済ませられることが重要だったりしますよね。
 
プラン次第では親子それぞれストレスがかかってしまうなど、難しい面もありますので、しっかりプランニングし、親子全員が満足の二世帯住宅リフォームを目指しましょう。