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2020.04.13 コラム

畳の種類は様々!リフォーム前に知っておきたいこと

畳とは日本人には馴染み深く、和室で見かける床材です。新品の畳はイグサの青々とした香りもしてどこか落ち着いた雰囲気にさせてくれます。畳の歴史は古く、日本固有の物です。しかしそんな畳のことを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。畳にも寿命があり、張り替えが必要となります。ここでは畳の種類から選び方、また張り替えのタイミングなどをご紹介します。畳の張り替えなどを検討されている方は参考にしてみてください。

 
1.畳の種類はさまざま!畳の選び方
・特徴は?
国産表、中国表、化学表の3種について、特徴とともに説明していきます。
【国産表】
高品質なイグサを使用しており弾力性と耐久性に優れています。見た目も美しく変色やムラがありません。手触りが良く、香り高いイグサが魅力です。
【中国表】
一番普及している畳です。国産表よりは品質が劣るため、弾力性、耐久性は国産表よりありませんがお値段が安いことが魅力です。
【化学表】
化学製品で作られています。天然イグサと似た繊維で作られており、原材料は樹脂と和紙となります。防カビに優れて、変色もあまりないところが魅力です。
次は畳床について説明していきます。
【藁床】
天然素材で作られているため、自然素材ならではの快適さがあります。たとえば、湿気にたいして調質効果を発揮してくれます。耐久性もあり、お手入れをしっかり行っていればとても長持ちする畳床です。
【建材床】
藁をいっさい使わず化学繊維で作られています。そのためダニなどの害虫が発生しにくいところがメリットです。また断熱効果にも優れています。現在、畳床といえばこの建材床が主流となっています。
【藁サンド】
藁と藁のあいだに、発砲プラスチック系の床材を挟んでいます。比較的、価格は安めで藁と似た感触があります。
・選び方は?
上でご紹介したように、畳を選ぶ際には表と畳床の両方から考えなくてはいけません。お値段重視で考えるのなら中国表の藁サンドが良いでしょう。使用するお部屋が密閉された空間ですと、カビやダニの心配もあります。カビやダニに強い化学表の建材床が適切です。小さなお子様がいる家庭なら、天然素材の国産表で藁材が安心かもしれません。素材のことでいいますと、イグサはクッション性があるので、高齢者や足の弱い方には優しい素材となります。ペットなどの傷が心配な方は傷つきにくい素材の和紙が最適といえます。樹脂加工の素材の場合はカラーが豊富なので、和室に限らず洋室にもマッチするカラーを選択するのも楽しいかもしれません。
・地方によって畳のサイズが違う?
地域によって畳のサイズが異なります。1畳という小さなサイズでしたら気になるほどではありませんが、5畳、10畳と大きくなればなるほど差が明らかになっていきます。大きい順に「京間(西日本エリア)」「中京間(東海エリア)」「江戸間(北海道から関東エリア)」「団地間」となります。最後の団地間は、公団間とも呼ばれており地域は関係ありません。公共団地によく使用されているサイズです。古い公団アパートや公団住宅ですと、団地間なことがあります。それぞれのサイズですが、
京間…95.5㎝×191㎝=約1.82平米
中京間…91cm×182cm=約1.66平米
江戸間…88cm×176cm=約1.55平米
団地間…85cm×170cm=約1.45平米
となります。しかし近年では法の改正により、不動産やでは畳数の表記が定められています。1畳=1.62平米で統一されているので、中京間が一般的ということになります。
 
2.畳を張り替えるタイミング
正確な寿命というのは決まっていません。一般的に畳本体は10年単位で交換、畳床は20年ほど使用できるといわれています。寿命となる基準は、見た目や使用感で見極めます。イグサの色も、最初こそ鮮やかな緑色ですが日焼けによって黄色に変色してくると交換のタイミングとなります。また、カビやすり傷が目立ってきても交換となります。また、使用感で言うと、歩くとデコボコしていて沈む感覚があったり、ギシギシと音が鳴りだしても交換の合図です。