愛知県・三重県・岐阜県の住宅リフォーム・リノベーションなら株式会社絆の「コラム」です。

コラム
COLUMN

2020.04.17 コラム

床材選びの参考に!無垢材フローリング【タモ編】

無垢フローリングとは「天然の木から採れる、一枚板のフローリング」のことを指します。無垢フローリングの一番の魅力はその肌触りと質感です。日常生活の中でもフローリングは一番肌にふれる場所です。タモは、天然木の王者とも言えるほど、多くのメリットや魅力があり、たくさんの方に愛され続けています。

 
1.タモとは
もそもタモ材とは、モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹です。別名、ヤチダモやオオバトネリコなどと呼ばれることもあります。日本に生息する樹種で、特に北海道や本州北中部付近に多くみられます。 他にも、ロシアや中国など、湿った山地に多く生息しており、非常に加工しやすいのが特徴です。実にさまざまな用途で使われていて、家具やフローリングに使われる木材としても、王道とも言える樹種なのです。
 
2.タモの特徴
・安定して均一な材
タモは、非常に高く大きく成長することで有名です。特に高い木では、最大30mにもなると言われ、他の木を凌ぐ高さになります。そのため、森の中でも圧倒的な存在感を放っています。幹の太さに至っては、80〜100cmにもなるため、均一で安定した素材を取ることが可能なのです。
・味のある木目
タモ材は、木目が比較的はっきりと現れます。木材の深いところまで木目が流れていることから、根元から先端まで均一な木目が取れることも特徴の1つです。 しかも、まっすぐに伸びて木口も丸く、大きな素材を取ることが可能です。そのため、一枚板を使ったダイニングテーブルなど、木目の美しさを存分に味わえる家具作りにも向いていると言えるでしょう。
・美しい色
1つの木は、木の幹の方が辺材、中心部が心材と呼ばれます。タモの場合、辺材は淡く美しい白い色で、芯材部分は少しくすんだ褐色をしています。 この、それぞれの色、また美しい白から褐色までのグラデーションが、家具に一層深い味を与えてくれるのです。また、明るい色合いは、和風から洋風までマッチし、インテリアを選ばないという点も魅力です。
・折れずにたわむ弾力性
「タモ」という名前の由来は、「たわむ木」から来ているという説があります。それほどに、タモはなかなか折れずにしなってたわむ性質があるのです。そのため、粘りがあり、非常に強靭であることから、さまざまな用途に用いられています。 家具やフローリングだけでなく、楽器や建築資材、車両材、スポーツではテニスのラケットや野球のバット、スキー板、ボートのオール、ホッケーのスティックなどが代表的です。加工しやすい点も、これだけ多くのアイテムに用いられる理由なのでしょう。
・硬くて頑丈
タモ材は、弾力があるだけでなく硬い素材です。そのため、タモを使って作られた家具やフローリングは、頑丈で長持ちすると言われています。
・滑らかな肌触り
タモ材は、比較的滑らかな肌触りをしているので、家具やフローリングにも最適です。ただし、塗装の種類によっても肌触りが変わるようなので、実際に触ってから選ぶことも大切かもしれません。
・衝撃を吸収する
タモ材の衝撃吸収力は非常に強いです。たくさんの衝撃を受け止める必要のあるスポーツ用品に多く採用されていることからもわかるでしょう。家においては、タモを足元のフローリングに使うことで、足腰に負担をかけない優しい床が完成します。
 
木には、1つとして同じ柄のものはありません。だからこそ「たかが木材選び」ではなく、長い付き合いになるような気持ちで木材を選んでみてくださいね。