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2020.02.15 コラム

床材選びの参考に!無垢材フローリング【オーク編】

無垢材フローリング材には多くの種類がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。今回は、床材以外の用途で利用されることも多く、汎用性の高い「オーク」の特徴についてご紹介します。

 
1.オークとは
ブナ科コナラ属の落葉広葉樹であるオークは、日本では「楢(なら)」という名前で知られています。中国やロシア、北米などが産地で、日本でも採ることができます。オークは、床材や家具のほか、ウィスキー・ワインの樽にもしばしば使われている木材です。オークを使った樽で熟成したお酒は、美しい色合いとナッツのような独特の香りが際立ちます。
 
2.オークの特徴
・耐久性の高さ
一般的に成長のゆっくりな広葉樹の方が硬くなりますが、その中でもオークは硬さに関係する気乾密度(比重)が0.7前後と高く、靴で多く踏まれる店舗などに使われることも多いです。無垢材は傷がつきやすいことで思いとどまる方もいらっしゃいますが、その点オークはあまり神経質にならずに使い続けられるのも魅力です。
・色、木目
オークのナチュラルな色味は黄白色で、経年により少しずつ深い色合いに変化します。環孔材に特有のはっきりとした年輪ですが、木目の色のコントラスト(濃淡)は弱め。しっかり存在感がありながらどんなインテリアにも比較的合わせやすいニュートラルな印象も、オークが採用されることが多い理由の一つと言えるかもしれません。虎斑(とらふ)と呼ばれる独特の模様が出た材は高級品として家具などにも使われます。
・塗装
オーク自体の色味を楽しむこともできるのはもちろん、フローリング材として広く普及している材であるためオーク材を基礎にして、より色が濃くて高級な樹種、例えばアメリカンブラックチェリーやウォールナットに似せた色合いの塗装を施して手軽に高級感を手に入れることができます。逆にホワイトウォッシュ仕上げのように、白系の塗料を擦り込むように塗布することで色合いのコントラストを高めて、よりはっきりとした木目を楽しむ方もいらっしゃいます。
 
3.ナラとの違い
オークはナラと比較されがちで、何が違うのか分からない方も多いかと思います。オークとナラは、実際のところは同じものです。厳密には、オークという総称の中にナラが含まれているという形になります。床材として流通しているオークはミズナラであることが多く、混同されてしまいがちです。では、実際「ナラ材」「オーク材」と呼ばれる木材は何が違うのでしょうか。ナラ材とオーク材は、主に産地の違いで分けられています。国産のミズナラやロシア産のミズナラから取れた木材は、ナラ材と呼ばれます。ロシア産のナラ材は目が詰まっていて、良質な木材になります。その他の産地で取れたミズナラのことは、オーク材と呼ばれます。近年流通量の増えたオーク材に、北米で採れるナラの仲間であるホワイトオーク材があります。ナラ材とホワイトオーク材を比べると、見た目はほぼ一緒ですが、若干ホワイトオーク材の方が目が粗いという特徴があります。