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2020.08.31 コラム

お風呂の浴槽 FRP or 人工大理石どちらを選ぶ?

お風呂のリフォームをするときに、カタログを見ていると「人工大理石使用」と書かれていることがあります。イメージでは分かってもいても、細かな特徴まではよく分からない人も多いかもしれません。ここではそんな人のために、浴槽・バスタブでよく使われる素材について、その種類と特徴をご紹介します。

 
1.FRPと人工大理石の比較 
●FRPとは・・・
FRPとは、Fiber Reinforced Plastics(ファイバー・レインフォースド・プラスチック)の略で、日本語で言うと繊維強化プラスチックとなります。不飽和ポリエステル樹脂にガラス繊維を混ぜて耐久性を高めた素材のことで、プラスチックのような質感です。他にも船の素材として使われていたりします。
【FRPのメリット】
・軽量で耐久性が高い
・防水性が高い
・安い
・補修が容易
【FRPのデメリット】
・汚れやすい
・質感が安っぽい
●人工大理石とは・・・
人工大理石の原材料は樹脂ですので、大きくアクリル系とポリエステル系に分類されます。アクリル系は透明感や光沢があり、衝撃性や耐熱性などに優れるのが特徴。ポリエステル系はアクリル系より質感など若干劣りますが、比較的安価です。
【人工大理石のメリット】
・高級な質感(天然大理石には及びませんが・・・)
・耐久性に優れる
・着色汚れが生じにくい
・汚れにくい(汚れが落ちやすい)
【人工大理石のデメリット】
・高い
 
2.他の素材の浴槽の特徴は?
浴槽にはさまざまな素材が使われています。その種類とそれぞれの特徴についてご紹介します。
【FRP】
・浴槽の素材としては一般的で、やわらかく温かみがある樹脂素材
・耐久性や耐衝撃性、保温性があり、軽量なことが特徴
・カラーバリエーションが豊富で価格も手ごろ
・汚れがつきやすいが、最近は材質などの改良が進み、性能やデザイン性を高めた浴槽もある
【人大(人工大理石)】
・天然大理石によく似た風合いの素材
・耐水性、耐汚性に優れ、汚れが落ちやすい
・カラーバリエーションが豊富
・アクリル系は透明感や光沢があり、衝撃性や耐熱性などに優れている
・ポリエステル系はアクリル系よりも性能や風合いなどが少し劣るが比較的安価なものがある
・メーカーやシステムバスのシリーズ(商品)によって価格や素材感、色合い、性能が異なる
【ステンレス】
・耐久性、耐熱性、保温性がよく、価格も手ごろ
・傷やサビに強く、メンテナンスもラクなのが特徴
・裏面の保温材によって、保温性能が高められている
・表面の手ざわりや温度が不快に感じるという人もいるが、金属特有の肌ざわりを抑えた商品も出ている
【ほうろう(ホーロー】)
・ガラス質の釉薬(ゆうやく)を金属の表面に焼き付けた素材
・鋼板ほうろうと鋳物ほうろうがある
・耐久性や保温性ある
・素地の鉄が熱を吸収し、外側の保温材が閉じ込めるため浴槽自体が温かく冬でもひやりとしない
・独特の滑らかな肌ざわり、美しい色合いなどが魅力
【木製】
・木質独特の温かみや香りが魅力。材質としてはヒノキやヒバ、サワラなど
・サイズ、樹種によって価格に差が出る
・最近では特殊加工によって腐りにくく、手入れも簡単な商品も見られる
 
いろいろな浴槽の素材とその特徴についてご紹介しました。限られた予算の中で、それぞれの特徴を把握して最適な素材を選びましょう。また、選ぶときにはメリットばかりに目を向けるのではなく、きちんとデメリットも把握することも忘れないようにしてくださいね。