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2020.03.09 コラム

床材選びの参考に!無垢材フローリング【クルミ編】

無垢材フローリング材には多くの種類がありますが、今回は、触れた感触が心地よく、優しい風合いの「クルミ」についてご紹介します。

 
1.クルミとは
胡桃の木は、鬼胡桃(オニグルミ)というのが正式です。英語名をウォールナットといいます。家具などに人気のある北米産のブラックウォールナットと同じクルミ科の木です。胡桃は、北米産のブラックウォールナットよりも柔らかく、触れるとあたたみがあり、やさしく感じられます。ブラックウォールナットより控えめな色で主張しすぎず、自然な色あいで、落ち着いた感じがします。主に家具やフローリング、木の器や木彫など、幅広く使われています。
 
2.クルミの特徴
・表情豊か
胡桃の持ち味のひとつは、表情が豊かなところだと思います。濃い灰褐色の木もあれば、茶褐色がかった明るい色の木もあり、様々な色をしています。木目の表情もいろいろで、木目が波打っていたり、直線的な縞模様だったり様々です。印刷して木に似せた木目調のフローリングと違って、個体差が大きい胡桃は、広い面積に使うと、いかにもほんものの木らしい表情が魅力です。
・狂いが少ない
木は反ったりねじれたりしますが、胡桃の木は、その狂いが少ないといわれています。柔らか過ぎず、硬すぎず、適度な粘りもあります。そのため、切る、彫るなどの加工がしやすい木です。磨くと自然な光沢がでるので、仕上がりが良く、木材として胡桃は優秀です。
・胡桃油
胡桃は、ナッツとして、また食用油としても利用されます。胡桃油は、食用以外にも、木材のメンテナンスにも使います。胡桃油を布につけて塗ると、木の表面を保護し、自然なつやがでます。食用なので木の器など口をつける物のメンテナンスにも安心して使えます。胡桃油は、食用油の中では乾きが早いので、使いやすいオイルの一つです。速乾性が高いオイルは、胡桃油のほかに、エゴマ油があります。
 
3.身近な木
 国産の胡桃は流通量が少なく、輸入材が多いようですが、胡桃の木は、日本各地で自生しています。胡桃は、実を食べてもおいしい、木に触れても気持ちよい、身近な木のひとつです。主張しすぎない濃いめの色、硬すぎず、柔らかすぎない材質、自然な光沢など、どれをとってもちょうど良い。胡桃の魅力は、「ちょうど良い」ところなのだと思います。
 
 
天井や壁は、明るくて清潔感がある白い色が好みだけれど、フローリングは、家具やテーブルが映えるように、少し濃い色にしたい、着色するのではなく、素材そのものの色をいかしたいという方に、胡桃の木はおすすめです。古くから、食用として親しまれてきたクルミ。その硬い殻が家庭を守ってくれるとの思いから、「家庭円満」の象徴として、お正月のおせち料理にも登場します。欧米では、結婚式にクルミを撒いて祝うこともあるようです。広葉樹としては柔らかめの材質であり、衝撃を吸収してくれるため、とても快適な歩き心地をもたらします。