キッチンリフォーム!水栓は何にしよう?
キッチンリフォームでは、水栓金具をどのタイプにするかも大事な要素です。調理する際に欠かせない水道を快適に使用するために、最適な水栓金具の選び方をご紹介します。
1.基本的な機能で選ぶ
・シンクの隅まで水をかけることができる、ホース引き出しタイプ
ホースが引き出せるタイプの水栓は、ホースが伸びるため離れたところまで水が届くのがポイントです。広いシンクだと日々の掃除も大変ですが、これなら隅までしっかり水を流せるので重宝します。また、作業台の上のボウルや鍋まで、ホースを伸ばして水を張ることもできるのも嬉しいところ。大きな鍋を洗うときなども、ホースが伸びればすすぎがはかどります。家事のちょっとした手間を楽にしてくれるため、人気のあるタイプです。
・1台の水栓で浄水も使いたいなら、浄水機能ビルトイン複合水栓がおすすめ
浄水カートリッジがビルトインされた複合水栓なら、手軽に浄水と原水を切り替えて利用可能なのが嬉しいところですね。浄水単独の水栓を引く方法もありますが、通常の水栓と2台設置しなければなりません。1台で浄水と原水が使える複合水栓ならシンク周りがすっきりします。浄水が使える複合水栓は、定期的に浄水カートリッジ交換が必要ですが、一つの水栓で原水と浄水を手軽に切り替えられるのは、自宅てお水をよく飲むという人には大きな魅力です。
・吐水タイプ・シャワー切り替え機能の有無
キッチン用水栓の吐水の種類には、気泡を含まないストレート吐水や、気泡を含んだ水はねしにくい泡沫吐水などがあります。また、シャワーに切り替えられる機能がついている製品も少なくありません。シャワー切り替え機能があれば、たっぷり水をためる際にはストレート、食器洗いの時はシャワーにする等の使い分けが可能で便利です。これらの仕様についてもしっかり確認しておきましょう。
・センサーで水が出るタッチレスタイプも
一般的なキッチン用水栓は、レバーを上げ下げしたりハンドルをひねるものが主流ですが、センサーにより水が出るタッチレスタイプの水栓もあります。レバーに触れずに水を出すことが出来るので、水栓周りが汚れにくいのもポイントです。最近のタッチレス水栓は、温度や水量の調節ができたり、用途によりモード変更ができたりと、高機能です。自動的に吐水量は適量になり、水の使いすぎも防いでくれる点も便利です。
2.水栓の形で選ぶ
・価格は抑えめ、存在感もさりげないストレートタイプ
一般的によくあるタイプがこちらのストレートタイプです。価格も手ごろなものが多く、シンプルなフォルムで人気です。高さもそれほど高くないので、カウンターキッチンなど上手く水栓が隠れる場合もあります。水栓に存在感を持たせたくないキッチンにおすすめの形です。
・高さのある湾曲した形のグースネックタイプ
グースネックタイプも一般的によく見る形です。湾曲しているので高さがあり、美しいフォルムで、キッチンのワンポイントになるようなデザインが多いのも嬉しいところですね。水栓の形も根本からシンプルな作りになっていて、掃除が楽なのもポイントです。デザイン性の高い、綺麗なキッチンを作りたい方におすすめです。
・背が高く、水栓の根本から自在に向きを動かせる、フレキシブルスパウト
フレキシブルスパウトは、見た目はグースネックタイプに似た湾曲したデザインですが、根本から自在に方向を動かせるように作られています。向きが変えられる機能がついている分、他のキッチン用水栓に比べて高さがあり、ボリュームがあるのも特徴です。キッチンのアクセントになる存在感のある水栓が欲しい方におすすめです。ただし可動域が広いので、設置の際は水栓周りに邪魔をするものがないか確認が必要です。この点には注意しておきましょう。
・シンプルな形が好みならL字・U字タイプ
L字タイプは文字通りL字に伸びたシンプルな水栓です。L字の先端蛇口部分が下に伸びたものがU字タイプになります。ちらもデザインはシンプルで、水栓に必要以上に存在感を持たせたくない方に向いている形です。
3.取付タイプで選ぶ
・すっきりした見た目の「1つ穴(ワンホール)」タイプ
1つ穴タイプは、蛇口の根本が直接キッチンカウンターに取り付けられている形です。ワンホールタイプとも呼ばれます。古い1つ穴タイプの水栓はシンクの下にもぐって裏側から固定しますが、最近の新しいものは上面から簡単に固定できる製品も多く、施工が手軽になりました。取り付け穴のサイズは33mmから39mm。基本的にサイズは各社共通になっているのも特徴です。一部のメーカーで稀に55mmのものもありますが、その場合は55mmから39mmに変換するアダプターが販売されているので、そちらを利用すればどちらのサイズでも取り付け可能です。
・キッチン天板等に取り付ける「2つ穴(ツーホール)」タイプ
ツーホールやデッキタイプとも呼ばれる2つ穴タイプは、横長の台から蛇口の根本が伸びているタイプです。2つ穴タイプには、1つのレバーでお湯と水が出せるものと、お湯と水で2つのハンドルに別れているものがありますが、取り付け穴が2つであれば、どちらのタイプにも交換することができます。台の中には2つの取り付け穴がついています。キッチン用水栓の「湯水芯々(2つの穴の距離)」は203mmと各社共通のため、2つ穴であればメーカーを問わず交換可能です。ただし、ワンルームなどのミニタイプのキッチンでは102mmという特殊な規格が利用されていますので、注意が必要です。
・施工が手軽な「壁付け」タイプ
壁付けタイプは、蛇口が直接壁に取り付けられている形です。壁付けタイプの水栓交換は壁の裏側の配管をいじる必要がなく、表に出ている取付脚と本体の設置のみのため、比較的簡単なのも特徴。こちらも、メーカーを問わず交換が可能です。お湯と水の給水管の距離が105mmから225mmであれば、取付脚の部分で微調整できるようになっています。