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2020.01.18 コラム

リフォームをするときには要注意! 防火地域ってなに?

1657年の今日、「明暦の大火」と呼ばれる江戸時代最大の火事が発生したことをご存じでしょうか?
空気が乾燥して、火事も大きくなりやすい時期ですね。
そこで今回は、リフォームの際に知っておきたい豆知識として「防火地域・準防火地域」を紹介していきます。

「防火地域」ってなに?


一言でいえば、都市計画法において「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」として指定されるエリアのことです。
少しわかりにくいですか?
例を挙げますと

・駅前
・商業用建物の密集地
・都市の中心地
・緊急車両が通る幹線道路沿い

になります。
住宅が密集しているエリアで火事が起きると、大規模な災害になりますね。
このエリア内に家を建てたり、増築や改築を行う場合には、家の構造や材料に一定の条件がつけられます。

どんな建物が規制されるの?


防火地域内に、3階建て以上、もしくは延面積が100平方メートルを超える建物を建てる場合は、耐火建築物にしなければなりません。

ただし延面積が50平方メートル以下で平屋建ての付属建築物は、適用除外となります。
小さな離れや小屋を建てるのはOKということですね。
外壁と軒裏が防火構造になっている、という条件付きではありますが。

ちなみに1、2階建てで延面積が100平方メートル以下の建物の場合は、耐火建築物または準耐火建築物にしなければなりません。

耐火建築物ってなに?

耐火建築物とは、以下の主要構造部が防火構造になっている建築物です。

・壁
・柱
・床
・はり
・屋根
・階段

また延焼しやすい以下の外観部も、燃えにくい材料にしなければいけません。

・窓ガラス
・さっし
・外壁
・軒裏

「準防火地域」ってなに?


防火地域を囲むように、広い範囲で指定されている地域です。
防火地域に比べると、規制は緩やかです。
例えば、規制される建物も

4階建て以上、もしくは延面積が1500平方メートルを超える建物

となります。

防火地域でリフォームするときの注意点は?

まず土地が防火地域や準防火地域にまたがる場合、規制が厳しい方が適用されます。
そして気になる金額面ですが、耐火性能の高い建築資材を使用しなければいけないため、工事費用は高くなるでしょう。
ただし地域によっては助成が受けられることもあります。
条件や期限があるので注意しましょう。

以上、今日のリフォーム豆知識でした。
今回はとりあえず「防火地域」という言葉だけでも、覚えて帰ってください♪