一戸建リフォームで出来ること・出来ないこと part1
自分の家とはいえ希望のリフォームが出来ないことも…。構造や建築基準法、地域の条例によって、リフォーム内容の自由度が左右されるからです。ここでは一戸建てにおける一般的な例をご紹介します。詳しくはリフォーム会社に尋ねてみましょう。
1.断熱
断熱工事だけのリフォームは出来るのでしょうか。「内窓をつける」「断熱性能の高い玄関ドアに交換」など、部分的な増設や交換のリフォームは単独でも可能です。ですが、床、壁、天井、屋根などの断熱性能を高める工事は解体する面積が広いため、内装の張り替えなど他のリフォームと同時に行う方が一度で済み、コストも割安になります。
2.小屋裏
小屋裏をリフォームで収納スペースに出来るのでしょうか。小屋裏は天井と屋根の間の空間で、通常は天井板で塞がれています。容積率をオーバーしない範囲で収納スペースなどにリフォーム可能です。面積がその階の2分の1以下で、天井までの高さが1.4m未満であれば床面積に算入されないので、容積率をきにせずリフォームすることが出来ます。
3.間取り
間取り変更は自由に出来るのでしょうか。部屋や水まわりの位置を変えたり、壁を取り払って複数の部屋を繋げたりなどの間取り変更の自由度は、建物の構造や工法によって違ってきます。柱と梁で建物を支える木造軸組工法などの場合は、他の工法に比べると自由度はかなり高くなります。
4.吹抜け
吹抜けやトップライト(天窓)は作れるのでしょうか。吹抜けは木造建物の場合は建物の構造強度に影響が出なければ比較的容易です。重量鉄骨の建物は鉄骨の梁を動かせないため困難です。既存の屋根にトップライトを設けるのは、よほど大きな窓にならなければ比較的容易です。ですが、雨漏りなどのトラブルを防ぐためにノウハウのある会社に頼みたいですね。
5.窓
数を増やしたり移動したり出来るのでしょうか。建物を支えている耐力壁に新たな窓を設けることは難しいです。開口部を新設しても建物強度に影響のない外壁であれば、窓を増やしたり移動したりすることは可能です。サッシを交換する場合、敷地が防火地域・準防火地域なら防火性能基準を満たしたサッシにのみ交換することが出来ます。