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2019.09.16 コラム

快適で過ごしやすい家<日当たり編>

毎日生活する家でば、できるだけストレスなく快適にすごしたいですよね。では、どんな家だったら、快適に過ごせるのでしょうか。この「快適で過ごしやすい家」シリーズでは、お家の中のどこをどのようにリフォームすれば、過ごしやすく快適な毎日を手に入れられるかお伝えしたいと思います。今回は「日当たり」について、何をどのようにすれば快適な住まいになるかをご紹介します。

1.日当たりが悪いことによる問題点
家の日当たりが悪いとどのような問題が起こるのでしょうか?まず、大きな問題としては、室内が暗くなるため日中でも照明が必要となり、光熱費が余計にかかってしまう点です。また、日光が当たらないことによって建物自体が乾きにくくなるため、外壁にカビや苔が生えやすくなるでしょう。さらに、屋外の湿気が多くなると、屋内の湿気も増加してしまうため、結露による内装の劣化も考えられます。加えて、ただでさえ蒸し暑い日本の夏に、湿気の多い住まいなんて過ごしやすいとはとても言えないですよね。その他にも、朝に日光を浴びることができなくなった場合、体内時計が狂ってしまうこともあるため、体調を崩してしまう可能性も考えられるでしょう。

2.日当たりを良くすることのメリット・デメリット
では、日当たりを良くするとどんな良いことがあるのでしょうか。また、それによりデメリットも何かあるのでしょか。
【メリット】
・明るいお部屋になりやすい…日当たりが良いと、日中は太陽の光を多く室内に取り込めます。室内を太陽光で明るくできますので、照明用のエネルギーを節約できます。
・寒い季節に暖かくなる…太陽光には、可視光線だけでなく赤外線も多く含まれているため、浴びることで多くの熱を受けます。室内に取り入れることで、室内を暖かくすることが可能です。寒い季節でも、日当たりが良ければ、暖房代わりになるほど非常に多くの熱を得られます。最近の省エネ住宅では、冬の日射を多くとることを推奨するほどです。
・洗濯物が良く乾き、殺菌効果も期待できる…直射光が太陽光に当たることで、洗濯物やその周辺が暖められます。そのため、より早く水分が抜けることで、洗濯物が乾きやすくなります。さらに、太陽光には紫外線が含まれているため、洗濯物への殺菌効果も期待できます。
・お部屋で屋外の変化を感じられる…太陽光には、サーカディアンリズムと呼ばれる生体リズムが整えられ、心地よい睡眠や起床になるといった生理機能を保つ効果があります。日当たりの良いお部屋では、室内でもこのような効果を得えらます。また、自然の光のゆらぎには、安らぎを感じるなどの心理的効果があるともいわれています。
【デメリット】
・光が強すぎてまぶしい…太陽の高度が低い夕方や冬場などは、直接目線に入るような角度、または、床での反射によりまぶしいと感じてしまう場合があります。
・暑くなりすぎる…特に夏場などでは、高い気温に加えて日当たりによる熱により余計に室内の温度が上昇してしまうことがあります。太陽の高度が低い夕方の時間になると、さらに入りやすくなります。
・内装やインテリアが痛みやすい…直射光が当たっている部分では、太陽光に含まれる紫外線により、内装やインテリアが痛んだり色あせたりしやすくなります。

3.家の日当たりを良くするリフォームのパターン
最後に、日当たりを良くするにはどうすればよいかをご紹介します。
・窓を増設するリフォーム…建物そのものの日当たりが良いにも関わらず、屋内の採光が悪い場合には、窓の増設リフォームがおすすめです。太陽の向きに合わせて開口部を増やすことにより、室内に入ってくる光の量が増え、日当たりを改善することができるでしょう。施工費用は建物の構造や、増設する窓の数にもよりますが、約40万円からが相場です。
・天窓を設けるリフォーム…窓を増設することによって建物内に入る日光の量を増やすことができますが、家の向きや近隣の建物などによって窓に光が届かない場合もあります。このような場合には、通常の窓より高い位置に設置できる天窓を増設すれば、日当たりを改善できるかもしれません。また、家の向きが原因で日光を取り込めない場合でも、日が当たる方向に向けて天窓を設置すれば、室内に日光を取り込むことができるでしょう。
・高窓を設けるリフォーム…高窓とは、天井の近くなど、壁の高い位置に取り付けるタイプの窓のことです。天窓と同じく建物の高い位置から日光を取り入れることができますが、高窓は一般的に横長の形状が用いられるため、より広い範囲に均等な光を入れることができるでしょう。また、窓の位置が高いため、外からの視線を遮りつつ明るさを取り込めるプライバシー性の高さも特徴の一つです。
・吹き抜けを設けるリフォーム…1階にあるリビング等の日当たりが悪い場合には、吹き抜けを作るのも効果的です。1階部分の日当たりが悪い建物でも、吹き抜けを追加することにより2階や天窓などの建物上部から日光を取り入れることができます。ただし、吹き抜けをリフォームで作る場合には、上階の間取り変更や、建物の構造の大がかりな変更が必要となるため、工期も費用も多くかかります。2F床が解体撤去されることによって建物の剛性を保つことができなくなる場合がありますので、検討する場合は必ず専門家の指示を仰ぎましょう。
・太陽光採光システムを利用したリフォーム…太陽光採光システムとは、屋根の上などに設置した採光部から、レンズや反射板、光ファイバーケーブルなどを用いて室内まで光を運ぶ製品のことです。構造上、窓の増設が難しい部屋などにも光を取り込むことができるため、地下室への採光や日当たりの関係で窓の効果が薄い部屋に向いています。また、光ファイバーケーブルを使用する製品なら、屋根上に採光ユニットを設置し、外壁や壁の内側に配線を通すだけで使用できるため、比較的小規模なリフォームで日当たりを改善することができるでしょう。
・ガラス瓦採光システムを利用したリフォーム…ガラス瓦採光システムとは、屋根瓦と下地の一部に透明な建材を用い、室内まで光を通す工法です。施工の際には天窓の設置と同じく屋根を加工する必要がありますが、瓦と同じように施工することができるため、見た目があまり変わらず、防水性についても一般的な屋根材に近いレベルを維持することができます。
・2階に日当たりの良いリビングを設けるリフォーム…建物の1階部分の日当たりが悪く、2階は十分な日当たりが確保できるという場合には、2階部分にリビングを移すという方法も考えられます。屋根に採光設備を追加する工事と違い、リビングの移設なら内装のリフォームだけで施工を行うことができます。
・内装を白で統一するリフォーム…太陽の向きや窓の位置などの問題で、部屋の奥まで光が届かないという場合には、内装のリフォームがおすすめです。光を反射しやすい壁材や床材、天井材を用いれば、光が拡散し部屋の奥にまで光を届けることができます。白い内装と色の薄いフローリングの組み合わせなら、光がより拡散するため、黒系の内装に比べて室内をより明るくすることができるでしょう。

まとめ
日当たりを改善することのメリットデメリットを踏まえた上で、今のお家の立地や周辺の状況、予算などに合った最適なリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。それにより、いまより快適で過ごしやすい毎日を送れるといいですね。