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コラム
COLUMN

2024.08.12 コラム

出来ること出来ないこと

マンションのリフォーム・リノベーションには様々な制限がついてきます。
工事を行えるのは「専有部分」のみ。「共有部分」には行えません。
マンションは居室の中にもこの「共有部分」が混ざっているので、わかりにくい部分があるかと思います。
今回はマンションリフォームについてお話していきます。

《ベランダ・バルコニー》
こちらは「共有部分」にあたります。ですので、リフォームは行えません。住まわれる方がDIYのようにウッドパネルを敷いたりすることは可能ですが、燐家との間にある防火戸を塞いだり、災害の時の動線の邪魔になる部分には配慮が必要となります。また売却退去時には、原状回復が必要となってくることもありますので注意が必要となります。

《窓(サッシ)玄関ドア》
こちらは境界が難しいところなのですが、内側は「専有部分」外側は「共有部分」となっています。
ですので、交換することは不可能ですが内側を塗装したり、シートを張ったりすることは可能になってきます。また窓についても、内窓をつけたり鍵の交換は可能です。

《間取り》
ライフスタイルに合わせて間取り変更をしたい、という場合にはマンションの構造が関わってきます。
ラーメン構造と言われる太い柱や梁で構造体を支えているものと壁式構造と言われる壁で構造体を支えるものがあります。ラーメン構造の場合ですと、内部の壁はすべて取り払うことが可能ですのでスケルトン状態(柱・梁だけの状態)にして、すべてを作り替えることが出来ます。ただし、梁を移動したい、取り除きたいなどの要望は難しい場合が多くなります。
しかし、壁式構造の場合だと壊せないコンクリートの耐力壁があり、間取りの変更に自由が利きません。すべての壁が耐力壁になっているわけではありませんが、耐力壁を残した状態でのリフォーム計画が必要です。

《水廻り》
キッチンや浴室などの水廻りを取り替えたい、位置を変更したい場合は排水の勾配を考えなくてはなりません。勾配というのは、排水するにあたってスムーズに流れていくために必要な傾きのことです。床をあげたり壁を厚くしたりして、配管を通すこととなります。排水管が長くなるほど勾配確保が難しくなるため、大幅な水廻りの移動が困難になることもあります。

《天井》
マンションには「直天井」と「二重天井」があります。「二重天井」の場合、仕上げになっている天井と構造の間にふところがあるので、天井高を上げたり(ふところの深さによっては)ダウンライトなどの照明を取り入れることも可能です。「直天井」の場合は構造体にクロスなどの内装材で仕上げが施されているため、こういった変更工事は出来ません。

一部にはなりますが、マンションのリフォーム等を行う際に、出来ること出来ないことをお伝えしていきました。自身のマンションがどういう構造で造られているのか、希望のリフォームを行うことが出来るのか、専門から適切なアドバイスをいただくことをおすすめします。