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2020.07.25 コラム

玄関リフォーム、ドアの種類と特徴・選び方

玄関は「家の顔」との言うべき重要な箇所です。その表情は玄関ドアのタイプやデザインで大きく印象が変わります。ですから、玄関のリフォームの際のドアの選び方はとても大切です。さらに家族のみんなが毎日使うドアなので、デザインだけではなく機能性にもこだわりたいものです。そこで今回は玄関ドアのタイプ別の特徴と選び方をご紹介します。

 
1.開き戸の種類
開き戸は、洋風でモダンなイメージのモノが多く、断熱性にも優れています。そんな開き戸は「片開きドア」「親子ドア」「袖付き開き戸」「両開きドア」に分けることができます。
【片開きドア】
片開きドアとは、一般的によく見られる玄関ドアで、一枚のドアが左右どちらかに開閉するベーシックタイプです。完全に開閉するので、間口が広く取れない玄関に適しています。最も一般的なタイプなので、デザインや種類も豊富で、ドアの上に窓(ランマ)を付けて明るい玄関を作ることもできます。
【袖付き片開きドア】
その名の通り、片開きのドアの横に袖がついているタイプです。ドア部分の面積の中で袖付きのスペースがあるので、同じ開閉面積を確保するには、片開きドアより間口を広くとる必要があります。ガラスを多く使ったデザインを選べば、外の光が玄関内に差し込む明るく開放的な環境を作ることができます。袖が開き戸の両方に付いているタイプもあります。
【親子ドア】
普段使うドア(親)と荷物の出し入れなど間口を広く開放したい時に開く袖(子)の2枚を組み合わせたタイプです。見た目は袖付きドアに似ていますが、袖付きドアの場合は子のほうが開きません。ダブルベッドや食器棚など大きな家具の搬入の際には便利かも知れませんね。また、車椅子の幅にも対応できます。
【両開きドア】
2枚のドアが左右対称に開くことにより開放感や高級感を演出することができますが、ドア2枚分の間口と、開いた時の広い玄関のスペースが必要になります。普段は片方だけ使うことが多いと思いますが、たくさんのお客様をお迎えする時などに、2つの扉が活躍しそうです。
 
2.引き戸の種類
従来の「引き戸」という言い方から最近では「スライディングドア」とオシャレな言い方に変わってきました。開けっ放しの状態でも、扉が邪魔にならないことが特徴です。前後の扉開放スペースが必要ではないため、狭小住宅、玄関と道路の間が狭いなど、の場合でも導入しやすい扉となります。また、洋風の家に合うデザインも増えてきているので要チェックです。開き戸と違い、扉の開閉に大きな力が必要ではないため、高齢者にとって便利なのも特徴です。
【引き違い戸】
よく見られるスタンダードな引き戸です。2枚の引き戸を左右にスライドさせて開閉します。開いた戸をもう1枚の戸に寄せる形なので、実質的な開閉スペースは扉1枚分になります。和風だけではなく、洋風の家の玄関にも対応できます。また網戸がつけやすいのも特徴です。3枚、4枚を重ねる引き戸もあります。
【片引き戸】
片引き戸は、開き戸から引き戸へのリフォームがしやすいのが特徴です。ガラス製の袖を組み合わせたタイプも好評です。また、扉を1枚しか使用しないので、2枚使用する引き違い戸や両引き込み戸よりは、費用が安くすみます。
【両引き込み戸】
2枚の戸を左右にスライドさせて、両側の壁に引き込むことができる引き戸です。2枚建ての引き違い戸と同じスペースで、開口幅を広く作ることができます。前後のスペースがなく、開口部を広く取りたい場合にはおすすめです。
 
3.ドアを選ぶときのポイント
【玄関が明るくなるようなドアを選ぶ】
玄関の周りの壁には窓がないことも多くて、日中でも暗くなりがちです。そんな玄関にはドアにガラス窓がついた玄関ドアをおすすめします。狭い玄関でも玄関ドアの上にランマ窓を作ったり、ガラス面の多いドアを選べば玄関周りを明るくすることができます。
【ライフスタイルに合わせて選ぶ】
車を止めたり、門扉があるなどして玄関前のスペースが十分に取れない場合は、引き戸がおすすめです。限られた空間を最大限に利用できる上、ドアを開けたままの状態にすれば、お年寄りやベビーカーを押しての出入りもスムーズにできます。また小さな子供さんがいる場合は握りやすい大きめのハンドルがついた玄関ドアを選びましょう。
【断熱性のあるドアがおすすめ】
断熱性がない玄関ドアは寒気が浸入したり、家の中に暖気が入っていても、ドアからその暖気が逃げてしまいます。しかし、最近では玄関ドアのなかに断熱材を入れることで、外の寒さを家のなかに入れず、家の暖気を外に逃さない種類のドアが豊富になってきています。断熱性が優れていると、冷房費や暖房費が高くなることを防ぎ、また省エネにも効果がありますので、お住まいの地域の気候に合わせてぜひ断熱材入りの玄関ドアを選ぶようにしましょう。
【防犯機能に優れているドアか?】
家の防犯について考えるなかで重要な役割を果たすのが玄関ドアです。ピッキングを始め、空き巣の手口が巧妙化する中で、空き巣を家のなかに入れない、犯罪から守るための玄関ドアの機能がありますので、ご紹介します。
・セキュリティーサムターン
ボタンを押すだけでサムターンの取り外しが可能なため、外出時に外しておくことで、ガラスを破られても鍵を開けられることはありません。
・ディンプルキーと2ロック
ディンプルキーは開錠が非常に難しいため、ピッキング対策に有効な鍵です。さらに、2ロックを使用することで開錠穴が上下の二つに分けられているため、万が一どちらかが、ピッキングされた場合でも、両方開けるのが難しく、防犯性が高まります。
 
以上、玄関ドアの種類や特徴についてご紹介しました。玄関は住まいの顔、ドアのデザインも大変重要ですが、家族みんなにとって一番使い勝手のいい玄関ドアを選ぶのが一番です。たくさん種類があって大変ですが、あなたの家庭に合った玄関ドアをじっくり選んで決めてくださいね。