後付けマイクロバブルで入浴効果を高めよう!
温泉施設やスーパー銭湯などに設置されているマイクロバブル。できることなら、ご自宅のお風呂にも取付けたいと考えている方は、多いのではないでしょうか。そんなマイクロバブルの効果や導入時のポイントをご紹介します。
1.マイクロバブルとは
マイクロバブルとは直径1~100µm(ミクロン)の気泡のことです。1µmは1mmの1/1000ですので、いかに小さな気泡であるか分かりますよね。このくらいまで小さな気泡になると、毛穴の中にまで入ることができるため、多くの効果を得ることができます。マイクロバブルのお風呂は1ccのお湯に約12,000個もの超微細な泡が含まれ、シルキーバスと呼ばれる乳白色のお湯になります。入浴剤が入っているように見えますが、小さな泡が凝縮されたことで乳白色に見えているだけで、時間が経過すればまた透明なお湯に戻ります。ちなみに、マイクロバブルはお風呂だけでなく、牡蠣やホタテの養殖などにも利用され、海水や河川を浄化するためにも使われています。身近なところでは、歯医者さんで使っている歯の洗浄機やペットの洗浄などにも、マイクロバブルが使用されています。
2.マイクロバブルには多くの効果がある
●美肌効果
お風呂に入浴しているだけでは、すべての汚れを取り除くことはできません。角質の汚れや洗剤の残り、皮脂などが角栓となって毛穴をふさいでいるからです。マイクロバブルは角栓を分解し、角栓に付着して皮膚から引き離してくれます。その結果、毛穴の奥にある皮脂腺から分泌された皮脂が、角質上部にまで届けられて皮脂膜を形成します。皮脂膜は肌を守るだけでなく、肌の水分が蒸発するのを防いでくれるため、肌の滑らかさを維持してくれます。このため、冬場に乾燥しやすい人がマイクロバブル浴をすることで、肌のかさつきを防ぐことができ、肌を美しい状態で保つことができます。
●温浴効果
マイクロバブルはとても小さな気泡のため、毛穴の内部にまで入り込んできます。このとき弾けた気泡が刺激となって、身体の芯から温まることができます。さらに、浴槽のお湯に流れを作り出すことにより、体温によって温度の下がったお湯が循環され、常に温かなお湯に触れることができます。この効果によって入浴中の体温だけでなく、入浴後も身体の温かさが維持され、まるで温泉に入ったかのような状態がいつまでも続きます。
●マッサージ効果
マイクロバブルは浴槽内で水流を作り出しますので、その流れによってマッサージ効果も得られます。専用のノズルがある機器を選ぶことで、部分的にマッサージできるスポットケアなども可能で、肩こりや腰痛などの改善効果が期待できます。
●癒し効果
浴槽内に作られた水流が優しい揺れを発生させるため、マッサージ効果だけでなくリラックス効果をもたらします。ジェットバスのように音が気になることもなく、さらに肌に付着した気泡が弾けることで、より癒やし効果を高めてくれます。
3.マイクロバブル2種類の設置方法とその特徴
【据え置き型】
据え置き型は、浴槽上部など見えるところに設置するボックス状のマイクロバブル装置です。
●メリット
・工事が必要なく賃貸物件でも導入できる
・設置費用が安く済む
・シャワー機能がある
据え置き型のメリットは、どんなお風呂であっても工事をすることなく後付けできるという点にあります。工事が必要ありませんので、退去時に原状復帰をしなくてはいけない賃貸物件のユニットバスでも簡単に導入できます。また、据え置き型は内蔵型と違ってシャワー機能があるため、赤ちゃんの入浴やペットにも利用できます。小さなお子さんやペットがいる家庭であれば、据え置き型がおすすめです。
●デメリット
・浴室内に設置場所が必要
・電源が必要
・出力が弱く大きな浴槽に適していない
据え置き型の最大のデメリットは、浴室内に設置場所が必要になる点です。デザイン性がそれほど優れていないため、どうしても浴室内で目立ってしまいます。さらに、稼働するのに電源が必要になるため、浴室ドアを完全に閉めれないという問題もあります。また、内蔵型と比べると出力が弱いため、広い浴槽で利用した場合は、浴槽を泡で満たすのに時間がかかります。このため、比較的コンパクトな浴槽への導入が適しています。
【内蔵型】
内蔵型はビルトインタイプとも呼ばれるタイプで、浴槽内部に埋め込んで設置します。
●メリット
・見えない場所に設置するのでスッキリする
・出力が高い
内蔵型のメリットは、なんといっても見た目がスッキリするという点です。浴槽に給水口と吐出口が増設され、リモコンも追加されますが、それ以外には見た目での違いはほとんどありません。浴室に物を置きたくないという人に適しています。また、据え置き型と比べると出力が高いため、短時間で浴槽を泡で満たすことができます。このため、ストレスなく利用したいのであれば、内蔵型がおすすめです。
●デメリット
・半日~1日の工事が必要
・3万~5万円程度の取付工事費が発生する
・浴槽に加工をするので賃貸物件で利用できない
デメリットは工事が必要になるということです。さらに、浴槽への取付けが必須ですので、賃貸物件の場合には利用できないというデメリットもあります。賃貸物件でどうしても内蔵型を利用したい場合は、勝手に設置せずに必ず大家さんに相談して、許可をもらってから取り付けるようにしましょう。