床材選びの参考に!無垢材フローリング【カリン(花梨)編】
昔から珍重されてきた本カリンのフローリング。高級家具、高級テーブルなどに使われてきたカリンは色調の濃淡による縞を持つ美しい材面で知られています。色は黄褐色から赤褐色。本カリンは、ひと味違った高級感を求める人におすすめの無垢フローリング材です。
カリンは優雅で深い紅色を持つ、エレガントな樹種です。カリンのはっきりとした濃淡、無垢ならではの豊かな木目は、部屋に敷きつめることでその美しさがわかります。赤い色の木は数あれど、カリンほど深い木目を持つものは少なく、またその重厚さは床材の中でもトップクラスです。ホテルのロビーやホールのフローリングにもよく使われてきた銘木です。
1.カリン(花梨)とは
カリン、花梨。主に東南アジアを産地とするマメ科の広葉樹です。産地により呼び名が異なり、フィリピンではナーラ、ミャンマーではパドック、インドネシアではアンサナ/リングア、マレーシアではセナ、パプアニューギニアではニューギニアローズウッドと呼ばれています。フローリングに使われるマメ科のカリン(花梨)は、果実種を作るような日本産のバラ科のカリンとは異なる樹種になります。希少価値が高い高級材として扱われ、近年では入手が困難な材料の一つとなっています。たいへん強く、堅い素材で、中には非常に重たいものもあります。 加工しやすいので、内装材としてはもちろんのこと、柱や家具、楽器など、その用途は多岐に渡ります。また、水やシロアリにも強いため、美しい状態を長く保つことができます。
2.カリン(花梨)の特徴
唐木のカリンは独特の深みある木目と赤みの色が特徴的なマメ科の硬木です。直径1m近くまでの大木も珍しくありません。木材にはバラの香りがあり、赤色染料が取れます。色合いは赤が深く独特で、重厚なイメージがあるカリンはシタン、コクタンなどとともに、唐木と総称されています。 家具、床柱、壁用パネルなど、材面の美しさを利用した用途は様々ありますが、湿気に強く、狂いがないことから、床材としても大変適しています。 また、家具や彫刻、楽器等にも使われる仕上がりも美しく、耐久性安定性が高い、高級な材です。赤みの強い部分と黄味の強い部分と色味のバラつきが大きい樹種ですが、その色差も美しく、高級感のある、人気のフローリング材です。
3.カリン(花梨)を使うならここ
カリンは高級材ということで、ちょっと敷居が高く、大きなお部屋の全面をカリンの無垢フローリングにするとなると、少し費用がかかります。例えば、書斎のお気に入りスペースに少しだけ取り入れてみるのはどうでしょう。 あるいは、リビングの一角をカリンにして、飾り棚を置くのもいいですね。日常をちょっと素敵に彩ってくれるのが、カリンの無垢フローリングです。
カリンは一般的に赤みがかった色味ですが、黄色っぽかったり、濃い赤が強く出ているものもあります。 あたたかみと高級感を同時に感じられるその色合いは、多くの人に愛され、長く使えば使うほど、味わい深くなっていきます。