愛知県・三重県・岐阜県の住宅リフォーム・リノベーションなら株式会社絆の「コラム」です。

コラム
COLUMN

2020.05.07 コラム

収納リフォームで知っておきたい3つのポイント

住居には、衣服や雑貨などたくさんのものがあります。そのため、住居を快適にするには収納が欠かせません。だからといって、大きな箱や棚を作っても無駄が多く、かえって使い勝手が悪くなる・・・というのが収納リフォームの難しさです。まずは収納に関する基本的なポイントを押さえて、それから代表的な収納スペースについて紹介します。

 
1.奥行きを考えた収納
収納を設置する部屋や、何を収納するのかで必要な奥行きは変わります。奥行きはあればあるほどいいというわけでもなく、奥行きがありすぎて奥のものが取り出しにくければ、死蔵品になりがちです。特に気をつけたいのはキッチンです。キッチンには、ホットプレートや中華鍋などの大きなもの、中ぐらいの大きさの食器類、調味料など小さなものを収納できる3種類の奥行きの収納スペースが必要になります。さらに、瓶など高さのあるものを置けるスペースも必要です。
2.必要度に応じた収納
リビングや子供部屋を見渡してみると、普段よく使うものとあまり使わないものがあるはずです。まずは、住居の中にあるものをリストアップして、その必要度・大きさ・収納場所などを一覧にしてはいかがでしょうか。すると、どの部屋に何のための収納スペースが必要かを整理できます。よく使うものは自然な姿勢で取り出せるように、ひざから目の高さの位置に収納スペースを確保し、あまり使わないものは床下収納のような低い位置、または吊り戸棚や屋根裏など高い位置に収納スペースを確保していくのが基本です。
3.見せる収納と見せない収納
収納には、見せる収納と見せない収納の2種類があります。見せない収納は、引き戸や開き戸で中のものを隠す一般的なやり方です。見せる収納は、収納とディスプレイを兼ねたやり方で、例えば布製のボックスや植物で編んだカゴなどにものを入れて、棚に並べたりします。ボックスの素材・大きさ・高さ・色を統一しておけば、見た目もきれいでスッキリします。見せる・見せないのバランスを考えてリフォームしてくださいね。
 
【収納リフォームを成功させるポイント】
モノがうまく片付かないのは、収納スペースそのものが足りないか、片付けるのが大変な場所に収納スペースがあることが主な原因です。では、代表的な収納スペース別にリフォームの注意点をお話します。
・クローゼット
クローゼットとは、主に洋服などを収納するために、ハンガーパイプが取り付けられたスペースです。なお、ウォークイン・クローゼットとは、中に入って歩き回れるほど広いクローゼットのことをいいます。クローゼットを作る時のポイントは、湿気対策と扉の選択です。締め切っていることが多いので、湿気がたまりやすく、設置する場所によっては結露が発生してカビの原因になることがあります。壁材などに調湿機能があるものを選べば効果的です。また、観音開きの扉は前に大きな開閉スペースが必要になるので、中をすべて見渡せる折れ戸や引き戸がベターです。ハンガーパイプに洋服をかけた時に、洋服の下に空間ができます。収納ボックスや引き出しケースなどを置いて、効率的にスペースを活用しましょう。
・壁面収納
床から天井まで隙間なく使える壁面収納は、収納効率もよく、デザイン的にすぐれているものが増えています。大型テレビやパソコンを組み込むこともでき、限られた面積でも、リビングルームがスッキリとまとまります。壁面収納には、オーダーメイドと既存の収納ユニットを使う方法があります。費用はかかりますが、オーダーメイドの壁面収納であれば、色・デザイン・素材・大きさ・奥行きなどを自由に決められますし、なにしろ高級感あふれる収納にパワーアップします。
・吊り戸棚
吊り戸棚はキッチン・トイレ・洗面所などでよく見られる収納で、天井に接するように壁の高い位置に取り付けられています。使用頻度があまり高くないものを収納するのが一般的ですが、棚の位置が高すぎたり、奥行きがありすぎると、収納したまま二度と使わないという悪循環になりかねません。高い位置に設置するなら、出し入れしやすい昇降式のものを選ぶとよいでしょう。吊り戸棚の中には食器乾燥や食器を温める機能がついたものもあります。
・床下収納
キッチンに設置される事例が多い床下収納ですが、「とりあえず便利そうだから作っておくか」という安易な理由で取り付けると、うまく使いこなせずにお金の無駄になることも・・・。床下収納には、ペットボトル・お酒・調味料などかさばって重いものを収納するケースが多くあります。実は、そうした床下収納を使わなくなる理由の1つが、出し入れのしにくさ。かがんだ状態で重いものを持ち上げるのは大変です。電動昇降式のものを選ぶなど工夫が必要です。
また、一戸建ての2階に床下収納を設置することもできます。深さはそれほど取れませんが、1階のような湿気・寒冷対策の心配が少ないので、子供部屋や寝室に設置すれば便利に使えそうです。和室がある住居なら、畳の下に床下収納を設置することも可能です。それぞれのリフォームタイミングで検討してはいかがでしょうか。