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コラム
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2019.11.13 コラム

薪ストーブと暖炉の違い

今年は令和1年11月11日と、先日は1並びの日でしたね。最近では「ポッキーの日」というのが定着しつつありますが、「煙突の日」というのもあるようです。

朝晩冷えだした今日この頃、もうヒーターやこたつを出した家庭も多いと思います。今回は薪ストーブと暖炉についてご紹介したいと思います。

暖炉とは
暖炉は建物と一体で作られたものを言います。扉付きのものもありますが、基本的には部屋の中でたき火をする感覚です。暖房も期待しますが日本の囲炉裏のように人が集まる、部屋のシンボル的な意味合いがあります。子供の絵本で煙突からサンタクロースが入ってくるお話がありますね。

薪ストーブとは
薪ストーブは暖炉の改良品です。燃焼効率を上げながら排気を綺麗にするために作られました。建物から切り離されて設置するものなので、メンテナンスや交換が簡単です。扉付きのものが一般的です。そしてデザインや炎の出方、調理や耐久性などをたくさんの種類から選ぶことができるのです。

暖められる範囲
扉がない分、暖炉のほうが暖かそうなイメージがありますが、実は薪ストーブのほうが圧倒的に熱効率が良いです。暖炉は熱の多くが煙突から外に出ていってしまうため、周辺しか暖めることができません。しかし、薪ストーブはストーブ自体が露出しており、さらには扉がついていることで密閉されています。そのため、小さくても輻射熱によって家全体を温めることができます。

薪ストーブ、暖炉を使う際の注意点

✓間取りをよく考える
薪ストーブも暖炉も、煙突を設置するため、一度設置すると簡単に場所を移動することができません。薪ストーブは中央に設置することでより暖房としての機能をあげることができますが、暖房を使用しない夏の間も部屋の中央にあることになります。一年を通して使用するものではないので、設置するときは間取りをよく考えるようにしましょう。

✓煙突のメンテナンスをしっかり行う
薪ストーブや暖炉の煙突掃除は、自分でやるかもしくは業者にお願いする方法があります。どちらにしても、一年に一回は必ず行うようにしましょう。薪を燃やすことで、煙突にはススだけでなくクレオソートというものが堆積します。クレオソートは揮発性の有機タールのことです。一定の温度以上に加熱されると、煙突火災を引き起こす恐れがあります。オフシーズンである春から秋口の間に、掃除と点検は済ませておくようにしてください。

✓薪以外は燃やさない
当たり前のことのようにも感じますが、着火の際に段ボールや紙などを使用する方がいます。薪以外のものを燃やすと、異常燃焼や灰詰まりを引き起こす原因にもなりますので、できる限り避けてください。そして薪はしっかりと乾燥させた物を使うと、火の付きも良く、早く暖まります。薪の理想の含水率は15~20%と言われています。雨水がかからず、風通しの良い場所で1年半から2年ほどしっかり乾燥させてください。

初期費用はかかりますが、 燃料である薪を無料で手に入れられることができれば、大幅に暖房費を削減することが可能です。
主暖房として家全体を温められるようなものがいい!という場合は薪ストーブ、暖房としての機能は補助的でも良いので、内装に馴染みやすく、オフシーズンも邪魔にならないようにしたいということであれば、暖炉の導入がおすすめです。