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2020.07.06 コラム

高齢者も使いやすいアウトセット吊り戸とは

デッドスペースをなくして部屋を広く使える「引き戸」と、足元のレールや敷居が不要で、フラットな床面を実現する「吊り戸」。両方の長所を併せ持つ「アウトセット吊り戸」が今、人気です。高齢になっても使いやすい機能が注目され、リフォーム時に採用するユーザーが増えてきています。

 
1.つり戸とは?
つり戸とは、主に部屋の間仕切りで使用される場合が多いです。部屋の上部分からレールなどを取り付けて戸をつるして引き戸のように開け閉めします。一般的な引き戸は、床にレールやレールの溝がありますがつり戸は逆で天井につけます。種類は、アウトセットタイプや上つりタイプ、上レールタイプなどあります。つり戸は、洋風タイプでシンプルなデザインが多いためマンションのリフォームで使われるなど最近の新築、リフォームでも人気があります。
 
2.空間を広く使うなら開き戸より引き戸
最近、部屋をリフォームする際に、開き戸を引き戸に交換したいという要望が増えています。引き戸は、広い開口部を確保しやすく、デットスペースが少なくて済み、その上、開け放しておいても、扉が邪魔にならないので、部屋を広く使えます。さらに、単純な動作で開閉できるため、高齢者でも身体のバランスを崩さず使いやすいという点も最近、注目されているメリットの1つです。
 
3.戸袋もレールも不要のアウトセット吊り戸
既存の建物に引き戸を設置する場合は、開口部付近の壁や床をいったん取り壊し、戸袋やレールを造作するなど、大掛かりな工事が必要となります。そこで注目されているのが、アウトセット吊り戸です。アウトセット吊り戸は、開口部の外側に吊り戸をセットするタイプの扉です。そのため、元からある開口部をそのまま生かして引き戸にすることができるんです。新たに戸袋の施工をする必要もないので、リフォームに最適な部材と言えます。しかも、上吊り式のため、敷居やレールも必要ありません。床面に段差や溝ができないので、つまずくなどのリスクで安全性が損なわれることもありません。車椅子利用の際もスムーズです。この点は、とても大きな魅力と言えます。
 
4.開閉をスムーズにする機能が好評
引き戸を設置する際には、開閉の快適さも重要なチェックポイントです。中途半端な開け閉めをすると、扉が開け放しのままになってしまうこともあります。かといって、力強く開け閉めすると、バタンと大きな音が出たり、手足や指を挟んで怪我をしたりする危険もあります。そこで最近は、「ソフトクローズ」という特殊な金具が付けられることが多くなりました。これを付けると、扉が閉まる直前にブレーキがかかり、扉が枠と当たって跳ね返るのを緩和できます。指を挟む危険や、扉と枠の衝撃音を軽減できます。また、別タイプの引き戸では、少しの力で引き戸を閉めた場合でも、扉をゆっくりと引きこみ、静かにぴたりと閉まる機能もあります。これは、力が弱くなった高齢者にとって優しい機能と言えます。また、手を離しただけで自閉するタイプのものもあります。
 
 
いかがでしたでしょうか?設置する場所や利用者に合わせて、必要な機能を備えた引き戸を採り入れたいものですね。そして、バリアフリーや空間を自由に使えるなどライフスタイルに合わせたリフォームを取り入れましょう!リフォームする際は、何を優先にするかを話し合い、心地よい生活を手に入れてくださいね!