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2020.07.05 コラム

リフォームで夏の暑い日差し対策を!

夏の暑さ対策は、エアコンに頼るだけでなく、窓から入ってくる熱を遮断することが大切です。大きな日当たりの良い窓は、太陽の日差しが気持ちいいですよね。ですが逆に、夏場は太陽光でお部屋が暑くなりすぎてしまうことも。今回は、日当たりが良すぎる窓の夏の暑さに対しての対策法をご紹介します。

 
1.住まいの内側から遮熱
【low-Eガラス】
日当たりによる暑さへの対策として、一般的に利用されるようになってきた製品が「low-Eガラス」(ローイーガラス)です。「low-E」とは、「低放射」という意味です。low-Eガラスには、太陽の熱放射による電磁波を反射するための特殊な膜がついていて、室内に入る熱をカットします。通常、特殊な膜が劣化するのを防ぐために、ペアガラスの内側に膜がある状態のため、標準的にペアガラスが利用され、断熱性の向上も期待できます。遮熱フィルムと緩衝材が貼られた状態の窓と同等ですが、貼り付けむらによる欠損がないため、より高い効果が得られます。また厚みも通常の窓とほとんど変わらず、窓ガラスの色も少し暗めになりますが、外観的な変化はほぼありません。low-Eガラス自体が多少効果であり、サッシごと取り換えすることによる工事費用が掛かってしまいますが、吹き抜けのリビングなど大きな窓があるお部屋の冷房費用なども考えると、長期的にはお得になることもあります。
【遮熱フィルム】
窓ガラスにシートを貼るだけの簡単施工で、有害な紫外線をカットでき、遮熱効果あります。ハンマーなどで叩いても割れにくい防犯タイプや、飛散防止防災タイプもあります。なお、ペアガラスに貼る場合は注意が必要です。
【ペアガラス】
今お使いのサッシ枠はそのままで、1枚ガラスから、空気層を挟んだ断熱性の高いペアガラスへ交換できます。夏の熱気だけでなく、冬の冷気や結露対策にも効果的です。断熱用と遮熱用の2種類あり、南側には断熱タイプを、西側には遮熱タイプを用いるのが効果的です。
【断熱材のチェック】
天井裏へ上がれる点検口があれば、屋根の断熱材の量を増やすこともできます。2階が暑いと感じているなら、現在の断熱材の量が適切かどうかの確認をおススメします。
 
2.住まいの外側から遮熱
【外付けブラインド】
「外付けブラインド」は、窓やガラス壁といった太陽光が入りやすい部分の外側、つまり屋外に設置するブラインドのことです。通常のブラインドと異なり、「外付けブラインド」のように屋外に設置することで、太陽光が室内に入る前に遮熱し、ブラインド自体の温度上昇の影響を小さくできます。すだれと同様の効果ですが、季節や日中での取り外しの手間がかからず、電動の場合は室内で開閉できるため、大変楽です。室内側はほとんど影響がなく、また、外観がオシャレなものも多いため、外からよく見えるような窓につけるとデザイン的なアクセントにもなります。
【庇(ひさし)】
庇は、窓の上部に、地面と水平に板状の建材を取り付けることで、夏場の高い太陽高度の直射光を遮る効果があります。逆に冬場は、日差しを遮らずに太陽光を取り込めます。構造がシンプルで電気も使いませんし、窓周りの汚れを防ぐ効果もあります。季節に合った日差しを防ぐ効果がありますので、古くからよく使われている建材です。汎用品もあり、取付け可能な個所があれば、リフォームでも比較的安価に取付けできる場合もあります。庇の日差しを防ぐ効果は、基本的に南側の窓に取付けた場合にもっともよく効きますが、太陽が沈み始めた状態の西日を遮る効果はあまり期待できません。
【すだれ・よしず】
一番安価で手軽なすだれやよしず。立てかけたり、吊したりと、南や西側の窓を覆うと、70〜80%の日差しを遮蔽でき、風は通してくれます。日除けは、住まいの外部につけた方が倍以上効果的。庇やすだれなどを活用して、住まいの外でしっかり日差しをブロックしましょう。ただし天候には要注意。強い風が吹いたり大雨の時は、取り込んでおきましょう。
【オーニング】
電動スイッチや手動ハンドルで、軒の出を調節できるオーニング。西側など低い位置で日光が差し込む場所には、いっぱいに出して。デッキなどと組み合わせれば、カフェ風の雰囲気を楽しむこともできます。リフォームでの後付けも簡単です。
【緑を取り入れる】
・落葉樹を植える
南や東、西向きの窓の前に、落葉樹を植えると、夏は強い日差しを遮り、冬は落葉して、あたたかな日差しを招き入れてくれます。お住まいの地域の気候にあった樹木を選んでください。植物は光合成時の代謝作用で空気を浄化し、蒸散作用で冷気も発生させてくれます。
・グランドカバー植物を植える
地面に、表面を覆う芝生やリュウノヒゲなど、グランドカバー類の植物を植えると、日光の照り返しを防ぎ、雑草の繁殖も抑えてくれます。カーポートも一面アスファルトにせず、ところどころに土を残してグリーンスペースをデザインすると、車がないときでも美しく、潤いも感じられます。
・ベランダも緑化
ベランダにパーゴラを設け、ツタなどツル性の植物を這わせると、自然の庇が誕生します。ベランダに扇風機を出して、植物を介して室内へ向けると、涼しい風が送り込めます。
 
 
日当たりの良さや開放感をもたらす窓は、同時に太陽光の熱も取り込んでしまい、夏にお部屋が暑くなるという問題も生じてしまいます。ご紹介したリフォームでの対策で、日当たりが良すぎることによる暑さを軽減できるように工夫してみてください。日当たりによらず、日本の夏は温度が高くなりますので、住宅自体の断熱性能や、冷房の効率も合わせて考えてみてはいかがでしょうか。