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コラム
COLUMN

2020.06.22 コラム

張り方で印象が変わるフローリングリフォーム

面積が大きく、部屋の印象を左右する床。無垢材を中心に床材にこだわる方も増えていますが、どうせなら素材だけではなく、フローリングの張り方にもこだわってみませんか?一方向に規則的に張る一般的な方法以外にも、いろいろなバリエーションがあります。ちょっと変わったフローリングの張り方で、個性的な部屋づくりをしてみませんか?

 
1.いろいろな張り方の種類
・シンプルイズベスト!一般的な「定尺張り」
同じ寸法の床材を、一定の長さで交互にずらして張る方法を、「定尺張り」または「りゃんこ張り」といいます。シンプルかつポピュラーな張り方で、部屋全体がスッキリとした印象になります。
・独特のリズムが感じられる「乱尺張り」
異なる長さの床材を一定の方向にむかって張る方法を「乱尺張り」といい、こちらも最もポピュラーな張り方のひとつです。尺が揃っていないことで、定尺張りとは一味違うリズムが生まれます。また、同尺の床材を揃える必要がないので余りが出にくく、コストカットにつながるというメリットもあります。
・向きを変えるだけで、ぐんとおしゃれな印象になる「斜め張り」
張る向きを変えただけなのに、一気にデザイン性が高まり、おしゃれに見える「斜め張り」。ただし定尺張りや乱尺張りに比べると材の余りが出やすいので、材料費がちょっと上がってしまうかもしれません。
・人気上昇中!注目の「ヘリンボーン張り」
かつてヨーローッパで流行した「ヘリンボーン張り」。「矢羽張り」ともいいます。ヴェルサイユ宮殿や、日本でも明治の洋館などに用いられていたということもあり、クラシックで上品な印象の張り方です。最近は一般住宅でも人気が出てきており、現代の住宅にも違和感なくマッチする張り方です。
・レトロでおしゃれな「市松張り」
ヘリンボーン張りと同じく「寄木張り」と呼ばれる手法の一種、「市松張り」です。かつて小学校などの床に用いられていたことが多く、懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。住宅に取り入れると、ちょっとレトロでほっとする空間が生まれます。
・一風変わった「朝鮮張り」
朝鮮半島の民家や寺院などで用いられることが多かったそうです。一定の長さに揃えた短い材を縦方向に並べ、その間を長い材が横切るという、独特の張り方です。これと似た手法で、長い尺の材が横に入らず、短い尺の材を整然と並べる「すだれ張り」という張り方もあります。
・朝鮮張りと似ている「すだれ張り」
同じ長さのフローリング材を巾方向の接合面をそろえて張る方法を「すだれ張り」といいます。すだれ張りというと天井によくされる張り方ですが、この手法を床に応用した張り方です。一見、朝鮮張りと似ていますが、違いは長尺材を入れない点です。
 
2.異なる張り方で空間をゾーニング
同一空間にある通路部分とキッチン部分を、フローリングの張り方で空間を分けても面白いかもしれませんね。
 
3.異素材との組み合わせ
・畳とのコラボ
一定方向に張ったフローリングに、市松模様の畳を斜めに組み込んだ変則的なスタイル。フローリング張りの部屋にいながら、畳の上でごろりと横になれます。部屋全体の色調が明るめに統一されているので、違和感がありません。
・タイルとのコラボ
ヘリンボーン張りの床と、キッチンのタイル床が違和感なく調和しています。異なる素材で、なおかつ両方とも柄に個性がありながら、色味を揃えることでまとまった印象になります。
 
 
フローリングはさまざまな張り方や組み合わせ方で、空間の印象が大きく変わります。色や素材選びと合わせて、好みの張り方を見つけ、お気に入りの空間づくりを実現させましょう!