愛知県・三重県・岐阜県の住宅リフォーム・リノベーションなら株式会社絆の「コラム」です。

コラム
COLUMN

2020.06.18 コラム

屋根の上の太陽熱温水器使ってないなら撤去しよう!

故障や古くなって使わなくなった太陽熱温水器を放置していませんか?屋根の上に放置すると水漏れや屋根の傷み、雨もり、落下などでトラブルの原因になります。使わなくなった温水器はそのまま放置せずに早急に撤去して、トラブルを未然に防ぎましょう。

 
1.太陽熱温水器とは
太陽熱温水器は、太陽光に含まれる赤外線を熱として利用することで水を暖める装置です。太陽光を利用した機器の中ではエネルギー変換効率が非常に高く、太陽光エネルギーの40~50%を熱エネルギーに代えて利用できると言われています。太陽光発電のエネルギー変換効率が20%程度なので、いかに効率が良いか分かります。1970~1980年代に広く普及しましたが、強引な訪問販売が社会問題化したことから徐々に関心が薄れ、今ではほとんど設置する人はいなくなりました。太陽熱温水器の耐用年数は20年程度で、設置された太陽熱温水器は劣化による故障で放置されている現状です。では、古くなって使用できなくなった太陽熱温水器をそのままにしていたら、屋根にどんな影響があるのでしょうか?
 
2.機器を放置すると・・・
・温水器の水漏れの危険
タンクの接合部にはパッキンが使われていますが、直射日光の当たる屋外に長年設置されていると経年劣化や高温のお湯によるダメージでひび割れなどが発生して水漏れが起きてしまいます。その他にも配管穴開きやボールタップの不具合などで水漏れが発生することもあります。
・屋根の傷みや雨漏りの危険
太陽熱温水器は機器そのものが100〜200kgの重量があり、さらに満水時には300〜400kgもの重さになります。これほどの重量物が屋根の上に乗ったままの状態ですと、当然大きな負担がかかってしまい、劣化を進行させます。特に、築年数が古い住宅の場合は建物自体の経年劣化も加わり、歪みや瓦の割れなどから雨漏りの原因にもなってしまいます。
・棟の漆喰の劣化
太陽熱温水器が棟際ぎりぎりに設置されていると、温水器に当たって跳ね返った雨水が棟の漆喰に当たってしまいます。漆喰が雨水を吸い込み、漆喰の剥がれや棟のズレ、雨漏りにつながることもあります。
・落下による重大事故の危険
台風や竜巻、地震などの自然災害により太陽熱温水器がズレたり、落下したりしてしまう可能性があります。万が一落下した場所に人がいた場合には取り返しのつかない大事故になってしまいます。また、大きな負荷のかかった状態の屋根だと地震が起きた際に建物自体が倒壊してしまう恐れもあり大変危険です。忘れていけないのは 太陽熱温水器は、ほとんどがワイヤーで固定されているだけだという事です。ワイヤーの経年劣化は避ける事が出来ず大きな地震や、台風が来た時に 落下の不安が出てきます。温水器を固定しているワイヤーが切れたり緩んでいたりする場合もありますが、これはパッと見では分かりづらく、気付かないうちに危険な状態になっていることが多いので特に注意が必要です。
 
 
風にあおられたりして 自分の家だけなく近隣の方に、被害が出た時が大変になります。故障した、使わなくなったという理由は様々ですが、屋根に使わなくなった太陽熱温水器を放置しておくと 危険であることが少しはご理解いただけたのではないかと思います。撤去には費用がかかってしまいますが、処分しておけば良かったと後悔するよりも一度、処分を検討してみてはいかがでしょうか?