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2020.02.29 コラム

床材選びの参考に!無垢材フローリング【杉(スギ)編】

無垢材フローリング材には多くの種類がありますが、今回は、温もりと落ち着きのある建材として、近年、改めて見直されつつある「杉(スギ)」の特徴についてご紹介します。

 
1.杉(スギ)とは
日本人にとって古くから馴染み深い杉(スギ)は、温もりのある風合い、手触り感の良さ、天然木に包まれる安心感、リラックス効果のある香りなどを理由に、今なお根強い人気があります。空気層が厚く、保温性、断熱性に優れている杉(スギ)は、人の体温を奪いません。この空気層はクッションの役割も果たすため、身体にかかる負担を軽減してくれます。杉(スギ)は日本の固有種。古くは法隆寺(奈良)や、千利休の茶室にも利用されてきた、日本人にとってなじみの深い建材です。日本の精神文化に根付いた建材だからこそ、世代を問わず、杉(スギ)は広く受け入れられているのですね。
 
2.杉(スギ)の特徴
・夏はサラッとしている 
調湿性が高い杉(スギ)は、湿度が高くなると組織細胞内に湿気を吸収します。そのため合板フローリングのようにベタベタすることなく、夏場でもサラッとしています。
・冬は、温かい 
断熱性が高い杉(スギ)は、組織細胞内に空気を沢山含んでおり極めて高い断熱性能を持っています。そのため冬場でも合板フローリングのようにヒンヤリすることはありません。それどころか、常に触れている部分は温かくなってきます。
・とにかく肌触りが良い!
夏場でもサラッとしていて、冬場でも温かい理由の一つが床の表面仕上げです。耐傷性の高い塗装仕上げを施した合板フローリングと違い、無垢材は余計な塗装を施さない無垢そのまんま仕上げ!まるで赤ちゃんのお尻のような肌触り?だから、裸足で歩くと、とても気持ちが良いです。
・衝撃を吸収する
無意識で床に転倒した時、 体重の約1、2倍の加重がかかると言われています。硬い床(ケヤキなら等)や硬質フローリングと比べ柔らかい杉(スギ)なら、万が一の転倒時に衝撃を和らげてくれます。
・経年変化を楽しめる
無垢の木は、私達人間と同じように生きています。呼吸しています。だから日焼けをして褐色もします。色鮮やかだった杉の床も経年変化で少しずつ飴色へと変化していきます。だから時が経って古くなればなったで日に日に愛着が湧いてきますよね。
・丈夫で長持ち!
糊で貼り合わされた合板に、無垢の単板やフィルムを貼った一般的なフローリングの耐用年数は15~20年と言われ使用環境によって表面が剥がれたりする場合もあります。糊を使っていない無垢の床は、剥がれる心配はありません。無垢の床材はメンテナンスさえキチンとすれば永く付き合うことの出来る素材と言えます。
 
3.メンテナンス
基本的に、杉(スギ)はあまりメンテナンスの要らない建材です。そうとは言え、放置しっぱなしの場合と、適度なメンテナンスを続けた場合とでは、経年等の影響による差が出てくることは否めません。杉を、長く美しい状態で保つためには、ある程度のセルフメンテナンスを行ったほうが良いです。セルフメンテナンスとは言っても、さほど難しいものではありません。掃除機でホコリを除去したり、固くしぼった雑巾で建材を拭いたりなど、杉(スギ)以外の建材の手入れとほぼ同じです。杉(スギ)は水を含みやすい建材なので、水拭きをする際には、雑巾の水を十分に絞ってください。他にも、食べ物をこぼしたときには中性洗剤を使って拭き取ったり、凹みが生じた場合には、水分を含ませた布の上からアイロンをかけたりなど、いくつかの応急処置の方法を覚えておくと良いですね。