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2019.12.10 コラム

リフォーム前にこれだけは知っておきたい!マンション編

リフォームしたいと思っても、予算に関係なく、必ず理想の改装が出来るとは限りません。その家の構造などによって制限される場合があるからです。今回はマンションにおけるリフォームにおいて、よくある制約をご紹介します。

 
1.マンション特有の用語
マンションの場合、「持ち家」でも自分の自由に出来ない箇所があります。リフォームできる範囲を知るために下記の用語を覚えておきましょう。
・専有部分・・・・・・区分所有法で個人の所有権となる部分のことです。住戸の内側(内装材と建具など)と、キッチンなどの住宅設備機器を指します。
・共有部分・・・・・・マンションの所有者全員で所有権をもつ部分です。外壁や屋根など構造体のすべてと、廊下など共同で使う部分を指します。
・専用使用部分・・・・共用部分ですが、特定の人だけが使用する部分です。バルコニーやトランクルーム、専用庭、玄関ドアなどを指します。
・管理規約・・・・・・暮らしの権利に関するルールや管理組合の運営方法、建物の使用やリフォームの制限について定めたものです。
 
2.工法
・ラーメン構造・・・・柱と梁で建物を支える構造で、間取り変更がしやすい工法です。中高層・超高層マンションのほとんどがこの構造です。部屋の隅に柱の凹凸がかり、低層階ほど柱が太くなります。室内の間仕切り壁はほとんど外せるので、一戸建の木造軸組工法同様、大掛かりな間取り変更がしやすいのが特徴です。
・壁式構造・・・・・・壁と床で建物を支える構造で、間取り変更には制約があります。5階建て以下の中低層マンションで多く採用されている構造です。住戸内の壁に建物を支える構造壁が含まれており、撤去できない間仕切りがあります。このため、間取り変更に制約があり、ラーメン構造に比べると自由度は低くなります。
 
3.排水管
排水管は水がスムーズに流れるよう勾配が必要です。そのため床下に十分な空間がないと、水まわりの移動は困難です。古いマンションの場合は特に配管位置と構造を確認しておきましょう。
・構造体であるコンクリートスラブと、自分の住戸の床の間を配管が通る一般的なタイプは、スラブと床の間に十分な高さがないと排水管に勾配をつけられないため、水まわりの位置を大きく変更できないなど移動に制約が出ます。
・最近は、床下空間の高さを大きくとったマンションも珍しくありません。排水管の勾配がつけやすいため、壁付きタイプのキッチンを対面式に変更するのはもちろん、水まわりを広い範囲で移動できるため、大胆な変更が可能になります。
・築年数の古いマンションに見られる、階下の天井裏を排水管が通るタイプは、排水管が動かせないため、水まわりの移動は困難です。また、コンクリートスラブに埋設されているタイプもあり、この場合、排水管の交換が出来ない問題があります。