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2019.08.27 コラム

室内干しスペースは作った方がいい?メリットとデメリット

間取りを検討する際に、室内物干しスペースを希望する方も多くみられます。雨の日はもちろん、共働きなどで外出がちなご家庭、また花粉が気になる場合など、室内に洗濯物干しスペースを確保しておくことが必要です。ここでは、室内干しスペースプランの考え方、あると便利な設備機器などをみていきます。

その1.室内干しスペースは作った方がいい?メリットとデメリット
洗濯は、天候だけでなくライフスタイルなどによって、思い通りに進められない家事のひとつです。雨の日はもちろん、共働きで帰宅が遅いなど、洗濯物を外に干すことができない場合もあります。庭やベランダに洗濯物干し場はあっても、しかたなくリビングや寝室に干している、というご家庭も多いのではないでしょうか。新築やリフォームを考えているのであれば、ライフスタイルに合わせた洗濯物干しスペースを設けたいものですね。最近では、室内に洗濯物を干すことができるスペースを確保したい、と希望する方も多くみられるようになりました。
室内干しのメリットは、雨の日や夜間に干せるだけでなく、花粉やPM2.5や、黄砂などを気にせずに済むこと。洗濯物から家族構成やライフスタイルを把握されにくいため、防犯対策となる場合もあります。しかし、やみくもにスペースを確保するだけでは、有効活用できないことも。設ける場所や広さ、空間のつくりなどには配慮が必要です。プランニングによっては、湿気や臭いが気になったり、洗濯物が丸見えでくつろぐことができなかったりすることも。間取りプラン全体と同時に検討することが大切です。

その2.専用のスペースがあると便利
外干しはせず、日常的に室内干しというスタイルであれば、ある程度の広さのあるユーティリティ(家事室)や室内物干し専用のスペースを設けておくことが理想でしょう。洗濯機置き場と同じ空間とすれば、スムーズに家事をこなすことが可能です。洗濯物を干すためのバーなどもあらかじめプランニングしておくこと。また、一連の洗濯作業に必要な収納スペース、洗濯物を畳んだりアイロンかけができるようなカウンター、スロップシンクなども便利でしょう。採光通風が確保できる窓を設け、居心地のよい空間とすることで利用頻度も高まります。

その3.「くつろぎの場」以外の空間を有効利用するとよい
室内物干し専用のスペースを確保することはなかなか難しいもの。現実には、他の用途の空間を利用して、洗濯物を干すことができるような工夫を施しておくケースが多いでしょう。どんな空間を利用すればいいのかは、間取りや家族構成、ライフスタイルによって異なりますが、できれば、昼間あまり使用しない家族のいない空間、バックヤード的なスペースに設けたいものです。家族がくつろいだり、お客様を招く部屋などではなく、たとえば、寝室や廊下など。2階の日当たりのいい場所が向いているでしょう。広めのウォークインクロゼットの一部分、また、ロフトなどを利用する方法も考えられます。

その4.換気や採光に配慮するのがポイント
どのような室内干しスペースとするとしても、広さだけでなく採光や換気なども重要なポイントになるでしょう。湿気が溜まらないように、換気扇や換気効率を考えた窓のプランニングをすること。たとえば、空間のつくりにもよりますが、トップライトやハイサイドライトなどを設けてもいいでしょう。これら上部に設けた窓のある、廊下やロフトなども室内干しスペースとして利用しやすい空間です。その他、湿気対策として、調湿性のある壁材などを用いても。建材メーカーの商品には、調湿だけでなく臭いを軽減する建材などが揃っています。また、洗濯物を効果的に乾燥させることができる部屋干し用のファンなどもみられます。

その5.サンルームなど半屋外空間を利用するという手も
室内干しスペースとして利用されるケースが多いのがサンルーム。造作で施工することもできますが、エクステリアメーカーからはガーデンルームや囲いスペースなどとも呼ばれ、豊富な商品が提案されています。居室のように快適さを高めたタイプ、洗濯物干しやアウトドア用品収納など家事に配慮したタイプが揃い、どちらも、竿掛けやハンガー、 物干し棚などのオプションアイテムを選ぶことが可能。効率的に風を取り込む窓、調湿性能を持つ内装材などを揃えた商品もみられます。エクステリア商品としてのサンルームを選ぶ際には、ショールームで実際に確認することがポイントです。

その6.浴室換気暖房乾燥機を設置したバスルームも
バスルームに浴室換気暖房乾燥機を設置して、室内干しスペースとする、という方も多いでしょう。分譲住宅でも設置されているケースが多くみられますし、ハウスメーカーの住宅商品では標準仕様となっている場合も。洗濯物を干す時間が、入浴する時間と重ならないように上手に利用すれば便利な機器でしょう。商品の機能によって、運転時間やランニングコストなども違いがあるので、選ぶ際には比較検討することも大切です。

その7.物干し空間にあると便利なバーやラック
室内干しスペースでは、床に置くタイプの物干しスタンドなどを利用するケースもみられますが、あると便利なのが天井に取り付けるバーやラックでしょう。造作で設置してもいいですし、建材メーカーの商品を取りつける方法もあります。
建材メーカーの商品には、天井に設置するだけでなく埋め込むタイプ、壁面に取り付けるタイプも。手動で操作するものや電動で天井から昇降するタイプなどもみられます。商品によって、干すことができる洗濯物の量などにも違いがあるので、空間や使用頻度などに合わせて選択を。洗濯機のある空間に設ければ、室内干しだけでなく、外に干す場合の仮干しとしても使い勝手がいいものです。最近では、洗面化粧台の上部キャビネットにバーやラックを組み込んだタイプもみられます。たくさん干すことはできませんが、陰干しなどで利用することができるでしょう。

まとめ

洗濯動線を意識したプランニングを
室内干しには限りませんが、物干しスペースをプランニングする場合は、洗濯機からの動線に配慮することが大切です。せっかく物干しスペースを確保しても、洗濯物を運ぶことが大変であれば、十分に活用することができない場合も。また、干す際に必要な道具類や乾いた洗濯物を一時置いておくことができるスペースを確保しておきたいものです。どのような室内干しスペースを検討するにしても、洗濯のスタイル、頻度や洗濯物の量、家族構成や日々の生活を考慮して、プランニングすることが大切でしょう。