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2020.07.07 コラム

「換気」を考えたリフォームをしよう!【part3】

周到に計画された換気でお家の空気環境は大きく変わります。高気密住宅の普及で義務化された24時間換気の必要性と実際の換気計画の立て方や換気の種類についてわかりやすくまとめました。換気に配慮したリフォーム計画の参考にしてみてください。

 
24時間計画換気の構成例
換気計画の立て方の基本がわかったところで、実際の住宅における換気計画をいくつか見ていきます。上手な換気のポイントは綿密な計画はもちろんのこと、ひとそれぞれ体感温度も異なるため、居住者自身が温度・湿度ともに最良の環境をつくれるよう住まい方を調整していくことも同じくらい重要と言えます。
・セントラル換気 × 第3種換気システム
「吹き抜けのある大きなリビング」や「年中半袖短パンで過ごせる全館24時間暖房」など電気代が余計にかかるような住宅に執着せず、背伸びしない住まい方をとお考えの方には初期費用やランニングコストが抑えられる第3種換気システムがおすすめです。延べ床面積40坪程度までなら換気扇一台で換気経路を計画でき(セントラル方式)、月の電気代もわずか100〜200円程度です。第1種と比較した場合に気になってくるのが冷暖房費ですが、電気代がかさまないような間取りやデザインに気遣えば十分な快適さを得ながらもエコな暮らしが手に入れられます。例えば多く時間を過ごすリビングなどに冬だけ日射が多く入るように設計するパッシブソーラー(パッシブデザイン)といった手法も効果的です。
・セントラル換気 × 第1種換気システム(全熱交換式換気システム)
単に住宅のエネルギー効率をあげる目的ならオーバースペックの場合も有り得る第1種換気システムですが、第1種の中でも全熱交換式(温度だけでなく湿気も逃さず室内に戻すタイプ)のものは、上手に使えば加湿器無しでも冬場の乾燥を防ぐことができます。ポイントは、冬場の入浴後に風呂場のドアを少し開け全熱交換式の換気システムで全室に湿気が回るようにすることです。急激に湿度を上げてしまうと結露の原因にもなるためドアは数センチ開けておく程度にするのがポイントです。逆に夏場は湿度が他の部屋に回らないように風呂場には局所換気も併設しておきます。