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2020.01.25 コラム

キッチンメーカー徹底比較!【トクラス編】

システムキッチンは様々なメーカーから豊富な商品が販売されているので、リフォームや新築を建てる際に、どのメーカーのシステムキッチンがいいのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。過去の記事でもいくつかのシステムキッチンをご紹介してきましたが、今回は各メーカーを比較しやすいように、商品ごとではなく、メーカーごとに特徴をご紹介します。リクシル・パナソニック・タカラ・クリナップ・トクラス・TOTO・ウッドワン・サンワ・ハウステック・ノーリツ・トーヨーキッチンのうち、この記事ではトクラスのシステムキッチンについて特徴を解説していきます。ぜひキッチンを選ぶ際の参考にしてみてください。

 

1.主な特徴
2013年にヤマハリビングテックから社名変更した、トクラス。ピアノで有名なYAMAHAのグループ会社です。楽器製造のノウハウを駆使して開発した人造大理石を使ったワークトップや、シンクとカウンターが一体化したシームレスなデザインが特徴です。主力商品は「Berry」、「Bb」、「DOLCEX」の3種類です。価格帯はBerryが約94万円~、Bbが約73万円~、DOLCEXが約210万円~となっています。

 

2.機能と設備
・人造大理石
トクラスは、人造大理石を得意とするメーカーです。人造大理石といえば、コーヒーや醤油をこぼして変色したり、重いものを落とすと割れてしまったり、熱に弱いというようなイメージがあるかもしれません。トクラスの人造大理石は、汚れ・キズ・衝撃・熱に強いものを使用しています。人造大理石のデメリットの部分を改善しているため、キッチンのカウンターやシンクにもってこいの素材となっています。トクラスの人造大理石は、もともとキズがつきにくく丈夫ですが、万が一キズが入っても、ナイロンたわしやサンドペーパーでこすることによって、補修することができます。キズの部分を削っていることになりますが、10年間こすり続けても0.1mm程度で、目に付くことはありません。キズがついても、こすることによって何度でも蘇るようなイメージです。また、重さ198gの鉄球を1mの高さから落としても、割れないことが実証されています。ショールームに行くと、実際に重たい缶詰等を使って実演してくれます。熱に関しても、空焼きして350℃に熱したフライパンを10分間放置しても、割れ・変色が起こりにくい特性を持っています。トクラスのカウンターやシンクに使われる人造大理石は、トクラスで研究・開発されたものです。人造大理石の、素材の研究から成形までを一貫して自社で行なっています。1976年にトクラスは、当時はステンレスキッチンが主流だった時代に国内初となる人造大理石カウンターのキッチンを発売しました。トクラスの歴史は人造大理石と共にあるため、他のどのメーカーよりも人造大理石に対する安心感があります。逆に、ステンレス仕様のカウンターやシンクは全くありません。
・ハイバックカウンター、クックコンセント

ハイバックカウンターとは、キッチンの奥部分の立ち上がり「バックガード」と呼ばれる部分が、通常よりも高くなっている仕様のことです。バックガードを高く設けることで、水はねや汚れをより簡単にお掃除することができます。水が飛び散ることを気にしないで洗うことができるので嬉しいですね。高くしたバックガード部分に、オプションでコンセントをつけることができます。「クックコンセント」というのですが、それをを設けることで、ミキサーなどの調理家電をサッと使用することができます。もちろん、コンセントに直接水がかからないようにカバーもついています。ハイバックカウンターの上部には、専用のレールがつきます。このレールに、ハンガーアイテムというものを設置することで、あなたの調理・片付け作業をサポートすることができます。ハンガーアイテムは、マルチスタンドが2つ、ラックが1つ、マルチ水切りが1つ標準でつきます。工夫次第で様々な使い方をすることができます。ストレスなく掃除できることは、キッチンをきれいに保つひとつのポイントですね。ハイバックカウンターは、キッチンの背中側が壁でないと選ぶことができません。造作の腰壁や、トクラス部材の収納壁でもOKです。フラットのオープンキッチンでは選択不可です。また、対応するのはBerryのみです。
・奥までシンク
「奥までシンク」は、水栓金具や洗剤ラックの位置をギュッと端っこに詰めている形をしています。そうすることによって、調理カウンターの奥行き分いっぱいにシンクを広げています。シンクの奥行きが広くなることで、皿をたくさんおくことができるのはもちろんのこと、木桶やグリルもラクラク入れることができます。対応するのはBerryのみです。
・めいっぱいワイド引き出し
「めいっぱいワイド引き出し」という仕様により、調理ゾーンの引き出しに、より多くのものが入れられるようになっています。引き出しの内壁を、できるだけ外に広げるように設計されており、引き出し内容量を広くとる形を実現しています。キッチンの引き出し底板は、「タフさらっとコート」というコーティングが施してあります。他メーカーでは、底板をステンレスに変更する仕様が一般的です。しかしトクラスでは、ステンレスという選択肢を排除しているため、タフさらっとコート引き出し底板となります。普通のメラミン素材の底板に比べて、汚れやキズに強くなっています。タフさらっとコートは、独特の模様が浮かび上がるため、丈夫な底板になると同時に、デザイン性もアップします。対応するのはBerryのみです。
・114色から選べるシャインカラー
トクラスのキッチンの扉カラーの中に、シャインカラーというシリーズがあります。シャインカラーは、なんと114種類の中から扉カラーを選ぶことができます。シャインカラーでは、少しずつ色味を変えた114色が並んでいるため、あなたのイメージにピッタリのカラーを見つけることができます。シャインカラーの扉は、シートを張っているのではなく、1枚1枚塗装してある、「鏡面塗装扉」です。高い鏡面性に加えて、表面硬度が高いため、キズがつきにくくお手入れもカンタンです。「シャインカラー114色塗装扉と色選びツール」が、グッドデザイン賞を受賞しており、世間的にも認められています。トクラスの塗装扉は評判が良いです。前身であるヤマハの楽器の高い塗装技術をキッチンに用いているためです。「音楽に国境はない」とよく言われるように、楽器も世界中に向けて生産されます。暑い国、寒い国、湿気が多い地域、乾燥している地域など様々です。どんな環境においても、楽器の塗装は楽器を守らなければなりません。キッチンは、火を使えば高温になり、水を流せば湿気が多くなります。トクラスの高い塗装技術により、過酷な環境のなかでも、長い間美しい姿を保つことができるのです。トクラスのキッチンは、楽器で培った塗装技術が、繊細な色味を表現しつつキッチンを守ってくれます。対応するのはBerryのみです。